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かなり上空に浮かぶ飛行船から、ハンター協会現会長アイザック＝ネテロが降りて、というよりは降ってきた。
あそこから奇麗に落ちてくるのはさすがだとは思ったが、いささか突然すぎたためその場にいた殆どのものが圧倒されている。
そんな中ネテロはほっほっほとのんきにひげをいじりながら
「メンチくん」
「は、はい！」
「合格者がゼロというのは流石にちと厳しすぎやせんかね？」
と、今までとは打って変わって緊張した態度のメンチにネテロが軽い説教？のようなものをし、結局メンチ担当の二次試験はやり直しということになり別の場所に移動することとなった。
移動先は、かなり深い崖のある場所。
下の様子を見たが、濁竜が流れているようだった。深く霧で覆われていて普通では見えないためもちろん白眼を使用したが。
どうやら可視できる位置に張り巡らされた糸のようなものについている卵をとってくるのが新しい試験内容のようだ。
実際にメンチがやってみせ、その様子を見るにこの試験は下からの気流を読めなければ卵を取りそのまま崖のそこに落ちていくだろう。死亡は確定。
とりあえず殆どの者が一斉にぶら下がりはじめ俺もぶら下がったわけだがはてどうしたものか。
オーラではなくチャクラであれば壁歩きなど簡単なんだが、、、などと考えているうちにもパラパラと人が落ちてゆく。
と、そこで。
「待って！」
と、緑色の服を着た少年が叫んだ。
一緒にいる人物たちの様子を見るに、彼には上昇気流のタイミングがよめるようだ。
どうやら俺以外のやつらもそう考えたようで、というよりもとからあの集団は注目を集めていたからか、あの少年のタイミングでいくつもりのようだ。
よく考えれば白眼で下の方の物質の揺れから気流を捉えることも不可能ではないのだが、何かあの少年は人を信じさせるような、少しばかりナルトに似たような雰囲気を感じた。だから周りと合わせ信じてみようと思う。
まあ失敗してもどうにかなるだろうという思いもあるが。
そこまで考えてようやく少年が叫んだ。
「今だ！」
それと同時にほぼ全員が飛び降りて卵をつかみ、下から風が吹いてきてメンチとネテロのいる場所に足をつけることができた。
少年が風をよめたのは出身地の影響とかだろうが、彼を含めたあの四人組は見込みがありそうだ。
メガネで長身の男は微妙だがな。
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続く (更新停止中)
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作者名：lye | 作成日時：2021年10月15日 17時
