【テニプリ】財前くん、あのね＿。 (ページ2)

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1年から2年に上がる時にクラス替えがある

仲良くしていた友達とはほとんどクラスが離れてしまい1人しか同じクラスになれなかった。

入らなくても騒がしい教室のドアを開けると直接耳に入る聞き覚えのない声

黒板に貼られている座席表に書いてある席に座ると前の席にはピアスがいっぱい開いてる男の子が座ってた

首にヘッドホンを掛けてスマホをいじっているようだった

顔が気になったがコミュ力がない私に声をかける勇気がある訳もなく後で見れるだろうと本を読み始めた

チャイムが鳴って先生が入ってくるとさっきまでのうるささが嘘のように静かになり話が始まる

読みたい本があり夜更かししたせいか重たいまぶたを頑張って持ち上げ話を聞く

今日は話をするだけだった為学校自体は早く終わった

部活はいつもよりは短いけどあるらしい

私が所属する天文学部はない為普通に帰れる

周りで別れの挨拶が飛び交う中私は本を読み始めた

朝読んでいた本が中途半端に終わったので続きを見たい

ほとんど生徒が残ってない静かな教室で私は本を読む

＿＿＿＿＿＿

ふと気付くと私は机に突っ伏して寝ていたようで時計はもう少しで3時になりそうだった

『え、もうこんな時間、！』

急いで帰る準備をしようと机の横にあるバックに目を移すと隣の席にピアスをいっぱい開けてる前の席の人が座ってこちらを見ていた

『っ！？』

ｶﾞﾀｯ

驚きでつい後ずさってしまった

「おはようさん」

彼はこっちを見たまま表情を変えずに言った

『お、おはようございます…』

「教室の鍵閉めたいんすけど」

そう言い教室の鍵をクルクル回す

『ご、ごめんなさい！すぐに帰ります…』

私は急いで帰る準備を始める

ちらっと横目で彼を見ると時計を見ていた

その横顔がかっこよくてついつい見つめてしまった

「なんか俺の顔についてます？」

すこし口角を上げて聞いてくるもんだから耐性がない私は恥ずかしくなりバックに本を入れ急いで教室をでた

『っ、ごめんなさい、また明日！』

私は胸がバクバク鳴ってるのを紛らわすように走った

顔の熱は冷めずむしろ思い出す度に暑くなっていく

『うぅ…！』

私は彼に惚れてしまったようです。