2星のように ページ7
「うひゃあ〜、さみぃ」
外に出たスニョンは肩を縮こませている。
僕はというと、何を話したらいいのか分からず黙っていた。
ザッザッザッザッ
ふたりで道路を歩く音しか聞こえない。
こんなにも事務所までの道のりが長いと思ったのは初めてだった。
「なぁ…テユナ。
俺達ほんとにデビューできんのかな」
唐突にスニョンがぽつりと溢した。
「…わからない」
「そこは嘘でもできるって言えよ笑」
「僕は嘘はつかない主義だから笑」
ふたりでくすくすと笑う。
「なぁ、覚えてるか？
ミンギュがオーディションに来た日のこと」
「覚えてる、覚えてる」
「あいつサンダルで来たんだぜ？
あいつとデビューするなんて思ってなかったよ」
「スングァンの保護者事件もあったね笑」
「そうそう笑
ハニヒョンのモッズコートオッパが判明した時
とか、ミョンホが来たときのジュニとかさ」
「今考えるとほんとに色んなことがあったね〜」
スニョンとはスンチョリヒョンやジフニの次に同じくらいの時間を過ごして来た仲間だ。
それだけ同じ思い出がたくさんある。
「俺たちがpledis boysから外されてさ、ジフナや
スンチョリヒョンがNU'ESTになれなくて、
その後お前はMVに出れなくてって事件も
あったよな」
「あったあった〜！
うわぁ、もうあれから4年？くらい経つのか…」
「マジでさ、ほんとにお前とデビューしたいよ、俺」
立ち止まって空を見上げてスニョンが言う。
韓国では珍しく、今日は良く星が見えた。
「ホシってさ、日本語で별なんだって。
スニョアなら負けないくらい輝けるよ」
僕も星を見上げて言う。
「흙 속에 묻혀 있던 날 위로 끌어올려
이제 빛을 낼 시간이야」
”地中に埋まっていた日々を地上へ引き上げて
さあ 輝く時間だ”
スニョンがShining Diamondを口ずさむ。
ジフナが作って、スニョアと振り付けを考えた14人の始まりの特別な歌。
「さぁ！僕達のふたりのリーダーの所へ急ご！」
「ちょ！待てって！」
僕たちSEVENTEENはまだ始まってもいないけど、いつかあのDiamondのように輝こう。
走りながら僕はそんな事を考えた。
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もか - 大好きなので待ってます！ (2020年5月18日 10時) (
レス) id: 29b5bff5d8 (このIDを非表示/違反報告)
茉由(プロフ) - sさん» コメントありがとうございます(*_ _)楽しめる作品を作っていけるよう努力します！ (2019年11月30日 0時) (レス) id: 016f30ae95 (このIDを非表示/違反報告)
s - すごく好きです！続きも楽しみに待っていますね！ (2019年11月29日 23時) (レス) id: 49f623c580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉由 | 作成日時：2019年11月24日 15時
