DIAMOND STORY

6リーダーの重圧 ページ11

スンチョルside






”このままデビューしていいのか…？

こんな俺がリーダーじゃだめだろ…”






そんな言葉がぐるぐると頭の中を回る。





14人もの大所帯なグループ。






自主制作という方法を取ったのは自分達だ…






でも、本当にそれでいいのかという不安がいつも
どこかにある。






チーム毎のリーダーだって、俺以外は1つ年下の
ふたりだ。






俺が1番しっかりしなければいけない立場なのに、
弟達にそんな重圧を感じさせてしまう事が情けなく
思えた。






テユナなら…、そんな事まで思い浮かんでしまう。






あいつならきっと上手く纏められるんだろうな。






年下とは思えない、大人びた視線や他の誰よりも目を引く天性のアイドルの素質がある。






他の96のふたりもそうだ。






スニョアは何よりもカリスマ性がある。






練習生の時から感じている事だが、あいつは大物に
なるだろう。







ジフナだってそうだ。






ジフナは音楽の天才だ。あいつがいなければSEVENTEENは機能しない。






他の奴らだって、皆1癖も2癖もあるけど、
それに負けない輝く物を持っている。






俺にあるのは、誰よりも長く練習生をやっていた事
だけ…。






俺だけ、俺だけ何もない…。

俺の悪い癖だけど、今は何を考えても良くない事
ばかり思い浮かぶな…。






スンチョルがそう自嘲気味に笑った時、突然練習室のドアが勢いよく開いた。

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