涙 ページ6
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『
…いかん。緊張して声が震えてる。印象最悪じゃん自分！！
ドアを開くと練習の休憩中だったのかみんな汗をかきながら休憩していた。
…みんな痩せたな。疲れてる。
…っていやいやそうじゃなくて！！！
『覚えてない、かな？』
誰もうんともすんとも言わない。
本当に誰も私の事覚えてないんだ、って理解すると視界がぼやけてくる。
私ばっかりの一方通行だったんだな、って。
.
もう諦めて帰ろうと振り向きかけた時、
HS「A、だよな？」
『！』
スニョンの声が耳を掠める。
ずっとデビュー当時からシンメで踊り続けた相棒。
しっかり年上なのに、1度もオッパなんてつけて呼んだことなくて。
でもずっとダンスを一緒に踊ってくれた人。
ただ名 前を呼ばれただけで涙腺が緩むなんて、どうかしてるよな。
スニョンを皮切りに、四方八方から私を呼ぶ声が聞こえてくる。
DN「え、ヌナ……？」
目を丸くして驚いてるディノ。
おっきくなったんだなあ、大人っぽくなった。
JN「Aだぁ！！！！」
ジュニオッパはやっぱり変わらない。
この人のふにゃふにゃの笑顔が私は大好きだ。
JH「……っ。｣
剛田武の名に相応しい傲慢さだけど、誰よりも人のことを見てる、本当に優しいハニオッパ。
JS「A……」
優しい顔して、私を全部受け止めてくれてたシュアオッパ。
SG「ぬなぁ……！！」
うるさいだけに見えて、1番場の盛り上げ方をわかってる彼。
ぶーがテレビ番組出てる時はぜんずみてたんだよなあ。
MG「ヌナ…」
きた、ヌナキラー。
いまのヌナ、って一言でどんだけ女落としてきたんだろう。
相変わらずかっこいいな。
WN「………やっとかよ。」
ゲーム音痴な私に、手取り足取り教えてくれたオッパには、感謝しても足りないくらいの人。
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みんなが私のことを覚えていてくれてて、
たくさん私を呼んでくれて、
すごく嬉しくて。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈帰ってきたんだな、と強く感じる。
『みんな…わたし…！！！』
帰ってきたよ、と紡ぎたかった口は何かによって塞がれ、
視界いっぱいに1番会いたかった人の顔が見えた。
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作者名：ﾕｴ | 作成日時：2020年10月22日 19時
