突然の告白 ページ16
︰
〜壱馬side〜
壱馬「うーわ…なんか久しぶりやな…」
年明け初めての 事務所。ウルトラホープ 。
ちょっと前まで大阪に居たこともあり、
1週間ほど見ない間に、今や全く知らない建物のように見える。
正月ボケか…
壱馬「はー……」
自動ドアを抜けると、暖かい室内に思わずため息が零れる。
ふきぬけで見える渡り廊下には、もう既に何人かの社員さんがせわしなく歩き回っている。
新年早々大変やなぁ…
「おはようございます！！」
壱馬「っうお、びびった！」
突然前から聞こえた大好きな声。
もちろん声の主は A。
久しぶりに聞けた彼女からの挨拶に、
どくどく と胸が躍る、口元が緩む。
壱馬「おはよ、A。」
A「うん！あけましておめでとうございます。」
壱馬「おん。あけましておめでとう。
てか、今日は髪型やらメイクやら、色々張り切ってんなぁ…
今年初出勤やから？？」
A「まあ、それもあるんだけど…
実はね、壱馬に、報告があるの。」
壱馬「え？」
報告…？
なんやろ、
新しいペットこうたとか？
宝くじ当たったとか？
彼氏できたと…………いやそれはないかさすがに。
A「私ね、今年から、違う会社に派遣されるの。
だからもう、この事務所に来ることもあんまりないと思う。」
壱馬「…………は？」
派遣される？
違う、会社？
いやまって、転勤するってこと？
この事務所の受付嬢じゃなくなるってこと？
やばい、頭が追いつかへん
A「前置きもなくごめんね…。
でもすっっごく大きな会社で、ちっちゃい頃からの夢ももしかしたら叶うかもしれないの！！
今日気合入ってるのは、挨拶しに行くからだよ。」
壱馬「え、いや、そんなん…俺の他に誰かに言うた？」
A「ううん。これからだよ。」
思いのほかあっさりとした様子のAに、
どうしようもない感情を覚えながらも、
未だに状況把握が出来ていない。
いつもそこにいて、いつも笑顔をくれて、
生きがいで、楽しみで、癒しで、
俺の好きな人に、もう会えないかもしれない
そういうこと？
A「ごめんね、凄い戸惑わせちゃって…
タイミングがちょっとアレなんだけど、
今までありがとう。これ、受け取ってください。」
今にも爆発しそうな俺の前に、
Aはぐっと小さめの黒い紙袋を押し付けてきた。
A「…あけてみて？」
︰
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 600人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しろ(プロフ) - 主人公の身長設定160は少し大きすぎるんじゃないでしょうか？北人くんが頭上に肘をつける身長差じゃない気がしまして…。 (2020年3月4日 10時) (
レス) id: 9cb3b11476 (このIDを非表示/違反報告)
茉依 - また続けてのコメントですみません...。 物語とりあえず？完結したんですね...。 パート2でも沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2019年6月12日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茉依 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 同じくリーダー。のここの部分 ぽつぽつ と胸の内をの告白すると、 これ正しくは胸の内を告白すると、ではないんでしょうか？ (2019年6月12日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茉依 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 リーダー。のここの部分 たかが雑誌1冊きっかけで、いつのまにか気持ちを顕にしていまっていた。 これ正しくはしてしまっていた。ではないんでしょうか？ (2019年6月12日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茉依 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 その時は 突然に。のここの部分 質問に質問に返されても、わかるはずもなく… これ正しくは質問に質問でではないんでしょうか？ (2019年6月11日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃん | 作成日時：2018年12月29日 12時
