足音 ページ6
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学校が終わって、いつもの帰り道。
ースタスタスタ...
自分じゃない足音が聞こえる。
もしかして私を追ってきてる？
振り返るのが怖くて、
ポケットのケータイを取り出す。
『おっぱ』
発信ボタンを押す。
ープルルル...
虚しく鳴り続ける呼び出し音。
途切れるたびにかけ直すけど・・
ープルルルル....
やっぱり。
おっぱは出てくれない。
もう何回かけたか分からない。
とにかく歩きながら、何度もかけ続けて。
一本の細い道に辿り着いた。
私の帰り道の中で、一番暗いところ。
ースタスタ...
まだ足音はついてきてる。
繋がらないケータイをギュッと握りしめて。
一気に走り出した。
けど、
ーグイッ
掴まれた右腕。
A「や、やめてっ・・」
怖くて、その場に座り込んだ。
「Aちゃん、俺だよ。」
上から降ってくる声には聞き覚えがある。
恐る恐る顔を上げると、
A「・・ミノ君っ！」
Mn「あはは(笑)久しぶり。
ごめん、驚かせすぎちゃった？」
A「襲われるのかと思ったよ(笑)」
Mn「えっ！ごめん。怖かった？立てる？」
A「あ・・うん。大丈夫。
けど、どうして・・・」
Mn「たまたま見かけたからさ。
なんか俺、Aちゃんに避けられてる気がしてたから、話しかけるか迷ってたら・・」
別に、ミノ君を避けてたわけじゃない。
"男の子"を避けてた。
おっぱに言われたから。
A「避けてないのに。」
Mn「本当に？」
A「本当に。」
Mn「まだあの家に住んでるの？」
A「うん。」
Mn「帰り道、暗いから引っ越しなって言ったのに。」
A「そんな簡単に引っ越せないよ(笑)」
Mn「送ってくよ。」
A「いいよ。大丈夫！」
もしおっぱに見つかったら、怒られる。
Mn「ダメ。危ないよ。」
A「けど・・」
ふいに握られた右手。
Mn「行こ？」
おっぱは優しくキスをくれるけど、
優しく抱きしめてくれるけど、
こんな風に優しく手を握ってはくれない。
A「・・うん。」
手から伝わってくるミノ君の体温が心地よくて、そのまま手を繋いで歩いた。
家の前に着いてからも、
久しぶりだったから、
お互いに話すことがいっぱいあって。
玄関の前で話してた。
手は繋いだままで。
久しぶりにおっぱ以外の男の子と話して、
楽しい。
少しだけ、そう思った。
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ゆみちん - とっても面白いです！更新楽しみにしてます~~…>_<… (2015年5月10日 7時) (
レス) id: 700d91913e (このIDを非表示/違反報告)
iynufiknaite(プロフ) - やばいー！束縛ウヒョンがかっこいい！)^o^( (2015年3月26日 13時) (レス) id: 8e53674045 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー(プロフ) - 続きお願い致します。とても楽しいです(T_T)続きが気になります！！ (2015年1月19日 1時) (レス) id: c3bed98184 (このIDを非表示/違反報告)
らん - めちゃくちゃ読んでて入り込みました（笑）（笑）（笑）すごく続き楽しみにしています！！！ (2014年9月3日 3時) (レス) id: 403e08c050 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 見てて楽しいです！！そして最高です。頑張ってください (2013年3月15日 18時) (レス) id: ff118680bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なむう | 作成日時：2012年12月23日 18時
