安心なんてない。 ページ35
.
Sk「Aちゃん、大丈夫だから。
俺にだけ、話してみて？」
そう言うソンギュさんの声は、
温かくて柔らかくて。
大丈夫かも、って思いそうになる。
けど、ダメ。
視界の隅で、ソンギュさんが
近付いてくるのが見えて
立ち上がって部屋に逃げようとすると。
Sk「あ、ちょっと。」
掴まれた右腕。
顔を上げると、必然的にぶつかる視線。
逸らさなきゃ。
そう思うのに。
あまりにもソンギュさんが
真っ直ぐに見るからフリーズして動けない。
Sk「Aちゃん？」
不安そうに眉を下げたソンギュさんは
掴んだ腕に少しだけ力を入れた。
A「・・おっぱ、は？」
このどうしようもない状況を打開しようと
絞り出した声が、少し震える。
Sk「あぁ。車にいるよ。」
車・・ってことは、
近くにいるってこと。
A「腕、離して下さい。」
Sk「あ、ごめん。
てか、タメ口でいいよ。」
A「・・はい。」
Sk「もう。タメ口でいいってば(笑)」
私が返事をしたからなのか
安心した様子で笑ってるソンギュさん。
タメ口とか敬語とかどうでもいい。
そもそも私とソンギュさんの間には関係ない。
だって、本当は今こうやって話すことも
許されないのだから。
A「・・あの。おっぱは、
まだ帰って来ないんですか？」
二人の時間は辛い。
いつおっぱが来るのか
びくびくしながら話さなきゃいけない。
Sk「あっ！そうだった。」
パチンと手を叩いたソンギュさんは
いいこと言った、と言わんばかりに私を指差す。
A「・・？」
Sk「今日、皆で食べに行こうってなって
それでAちゃん呼びにきたんだった。」
皆で外食？
楽しそう。
でも・・
A「私、行っていいんですか？」
Sk「当たり前でしょ。
むしろAちゃんは主役だから。」
A「主役？」
Sk「まぁまぁ。行こ？皆待ってる。」
A「あ・・はい。」
下に降りるエレベーターの中。
ふと思いついた。
A「どうしておっぱじゃなくて、
ソンギュさんが呼びに来たんですか？」
Sk「ウヒョナは寝てたから。
それと、タメ口。」
A「あ・・はい。」
Sk「はいって・・(苦笑)」
なんだ。
おっぱ寝てるんだ。
じゃあソンギュさんと話しちゃったのも
大丈夫だったかな。
なんて、安心したのもつかの間。
Sk「どうぞ」
ーガチャ..
ソンギュさんがドアを開けてくれた車の中には
Wh「A。」
「おっ・・ぱ・・・」
怖いくらい笑顔のおっぱが乗ってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆみちん - とっても面白いです！更新楽しみにしてます~~…>_<… (2015年5月10日 7時) (
レス) id: 700d91913e (このIDを非表示/違反報告)
iynufiknaite(プロフ) - やばいー！束縛ウヒョンがかっこいい！)^o^( (2015年3月26日 13時) (レス) id: 8e53674045 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー(プロフ) - 続きお願い致します。とても楽しいです(T_T)続きが気になります！！ (2015年1月19日 1時) (レス) id: c3bed98184 (このIDを非表示/違反報告)
らん - めちゃくちゃ読んでて入り込みました（笑）（笑）（笑）すごく続き楽しみにしています！！！ (2014年9月3日 3時) (レス) id: 403e08c050 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 見てて楽しいです！！そして最高です。頑張ってください (2013年3月15日 18時) (レス) id: ff118680bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なむう | 作成日時：2012年12月23日 18時
