ソロ ページ12
.
夜になって、
ーブーブーブー...
鳴ってほしくなくて、わざとマナーモードにしてた机の上のケータイが震え出す。
鳴っちゃった。
A「もしもし。」
Wh『A？』
電話から、聞こえるおっぱの声。
すごく嬉しいのに、悲しい。
だって、夜にかけてくる電話の用件は
いつも同じだから。
A「おっぱ。今日、来れないの？」
Wh『ごめん。明日の仕事が早まって。』
A「そっか・・」
今日は、すごくすごく会いたかった。
あれからCDはもう聴いてないのに、
おっぱと電話してる今でさえ、
あの甘く切ない声が耳から離れないから。
Wh『CD、全部聴いた？』
A「まだ・・」
Wh『何聴いたの？』
A「"PARADISE"っていうアルバム。」
ニ曲も聴けなかったけど。
Wh『あ、それ。言うの忘れてたけど、
7曲目は聴いちゃダメだから。
もしかして、もう聴いた？』
A「それはまだだけど、どうして？」
Wh『おっぱの声じゃないから。』
A「誰かのソロ？」
Wh『うん。ソンギュヒョンの。
聴いちゃダメだよ？』
A「分かった。」
Wh『じゃあ、俺今からまだ仕事あるから。』
A「おっぱ。」
Wh『ん？』
いつもはおっぱのこと困らせるようなことは言わない。
でも、今日は我慢できなかった。
きっと、耳元でまだ響いてるこの声のせい。
A「・・会いたい。」
無理だって、分かってても、
この気持ちだけは伝えときたいから。
Wh『・・A、一つだけいいこと教えてあげようか？』
A「何？」
Wh『"PARADISE"の8曲目はおっぱのソロだよ。』
おっぱの声が聞きたくても、
あの甘い声が邪魔した。
でも、ソロならおっぱの声だけ聞ける。
A「本当っ！？」
Wh『本当(笑)だから、今日はそれ聴いてもう寝て？明日の夜は絶対行くから。ね？』
A「分かった。おやすみ、おっぱ。」
Wh『おやすみ』
おっぱのソロ！
なんで気付かなかったんだろう。
ーピッ
ステレオの電源を入れて、
一気に8曲目までとばす。
"I feel that〜"
A「・・っ！」
流れ出したのはあの甘く切ない声。
パッケージを見る。
"8.Because(SungKyu Solo)"
ソンギュ ソロ
おっぱに聴いちゃダメって言われた曲。
止めなきゃ。
そう思うのに、なぜか身体は動かなくて。
この曲が終わって、
おっぱのソロ曲が流れ出した時、
私の目からは涙がこぼれてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆみちん - とっても面白いです！更新楽しみにしてます~~…>_<… (2015年5月10日 7時) (
レス) id: 700d91913e (このIDを非表示/違反報告)
iynufiknaite(プロフ) - やばいー！束縛ウヒョンがかっこいい！)^o^( (2015年3月26日 13時) (レス) id: 8e53674045 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー(プロフ) - 続きお願い致します。とても楽しいです(T_T)続きが気になります！！ (2015年1月19日 1時) (レス) id: c3bed98184 (このIDを非表示/違反報告)
らん - めちゃくちゃ読んでて入り込みました（笑）（笑）（笑）すごく続き楽しみにしています！！！ (2014年9月3日 3時) (レス) id: 403e08c050 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 見てて楽しいです！！そして最高です。頑張ってください (2013年3月15日 18時) (レス) id: ff118680bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なむう | 作成日時：2012年12月23日 18時
