星空コンフィデンス【名前変換オリジナル】

７・とにかく暑い ページ8

まだ、真夏でもないのに、とっても暑い。
ジリジリと照りつける様な暑さじゃなくて、
湿度が高い……蒸し暑いって感じ。

それなのに暑さでヘロヘロになっている私の横を涼しげに歩いている零は、汗一つかいていない。


「ねぇ？暑くないの？」
「うん、この体になってから全然暑さとか感じなくなったの」
「へぇ〜……」

『全く、良いんだか悪いんだか』

「多分スーパーに入ったら冷房とか効いて涼しいと思うよ！」

『あっ、なるほど、確かに』

「よし、こうなったら！」
「えっ、ちょっと、A！?」


いきなり走り出した私に戸惑いながらもついてくる零。
でも羨ましいことに呼吸が苦しくなる事はないようで、あっと言う間に私の事を追い抜いてしまった。


「もうちょっとだから先行っとくよ」
「ええっ！」


そんな私の叫びはむなしく宙を舞うだけで、すぐに零の姿は見えなくなった。

『ほって行かなくてもいいのに……』

暑さのせいなのか、はたまた違う理由か、私の口から愚痴が飛び交う。


「ほんと暑い。早く涼まなきゃ溶けちゃいそう」


私はもう一度スーパーへ向かって掛けだした。

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