５・真相は私達が暴く ページ6
｢それで…どうして私なんかを選んだの？｣
｢なんとなく｣
｢えっ……いや、なんかあるでしょ？例えば信頼できるからとかさ｣
｢いや〜、なんとなくなんだよね、ほんとに｣
てっきり理由があるのかと思ってた。
無いんだ、何にも。
なんかちょっと悲しい。
｢でも、今私がここに居る理由はあるよ？｣
｢何々？｣
私が聞くと零は急にクスクスと笑い始めた。
｢や〜だぁ、忘れたの？さっき私が真相を暴くって自分で考えてたでしょ？｣
あっ、そういえばそうだった。
零が幽霊として現れた事の方がパンチが強くてすっかり忘れてた。
｢確かに考えてた、でもなにしたらいいの？｣
すると零は、私の瞳をじっとみつめながらこう言った。
｢事件の真相を暴く為に協力して。私も色々知りたいの。｣
そう訴えかけてくる零の目は真剣そのものだった。
｢でも私に出来るかなぁ……そんな事｣
私はいっつも口先だけになることが多かったから、不安で仕方なかった。
｢大丈夫だよ、Aならきっと出来るよ！｣
そういう零の表情は満面の笑みを浮かべていて。
『私なら出来るかもしれない』
そう思った。
｢零、私……やってみるよ！私も真相が知りたいから｣
｢本当に！?ありがとう！Aが万が一断ったら私もうどうしようもなくなるからさ、一安心だよ｣
ふにゃっと彼女が笑ったその時だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七海(プロフ) - まありなさん» はい！楽しみに待ってます！ (2018年4月15日 8時) (
レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
まありな(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます！期待に添えるよう頑張って書かせていただきます！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: bdae4e72f6 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - まありなさん» ありがとうございます！感謝の言葉しかありません！更新、毎回、楽しみにしています！ (2018年4月15日 7時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
まありな(プロフ) - 七海さん» 全然レスしてもらって構わないので、また良かったらコメント下さいね！ (2018年4月15日 7時) (レス) id: bdae4e72f6 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - まありなさん» はい！なんか、この2時間で220位になってました。驚きと喜びしかありません。嬉しいですね！本当、良いアドバイスをありがとうございます！これから、不安な事などがあったら、またレスするかもです。 (2018年4月15日 6時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
