男子的ゲーマー 〜日常？興味ねえんだわ〜《名前変換オリジナル》

１０・これからどうする？ ページ10

「それはそうとお前達、これからどうする気だ？」


……全然考えて無かった。
俺にとっちゃ、スライムにやられなかったって事で頭が一杯なんだけど…
夢さんはどう思ってるんだろうか？
俺は、夢さんの方に、頭を動かした。
____そこには、どうしたんですかと言わんばかりの顔をした夢さんがいた。

……ダメだこりゃ。
頼れるのは己しか居ないと気付いた俺は、青年の方に視線を戻した。


「良かったらさっき言ってた、酒場に連れてってくれないか？」


これが、今、俺たちの身を守ってくれる唯一の方法だろう。
そしてもちろん返事は、


「当たり前だ、死なれたら困るからな」


そう言って微笑む青年。
悪意のない、とても善意に満ち溢れた笑みだった。


「そう言えば、お前達名前はなんて言うんだ？」


あぁ、そう言えば言ってなかったな。


「俺はセイレンで、こっちが夢。」


その瞬間、青年は不思議そうな顔に変わった。


「お前、外国人なのか？」


あぁ、そういう事か。


「いやっ、これは偽名だ、当たり前だが本名じゃない」


そう俺が言うと、青年は納得した様だ。
曇っていた表情が、一瞬で晴れたから。


「俺は薫、改めてよろしくな！」


青年は、俺たちに向かってニカっと笑い、
手を差し出した。


俺は差し出された手を、軽く握り返した。

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