ギャップ男子に惚れました (ページ18)

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ウォヌ side

君を探しに、ずっと走った

「はあっ…はぁ、Aさん…」

君は今どこにいる？

ずっと走っていたから、息が上がって
その場に止まった

見つからない君

俯いていると俺の前に人が立った

もしかして、と思いバッと顔を上げた

そこには

世界で一番会いたくない人が立っていた

『ウォヌ、久しぶりね』

微笑んだその人の表情に
思わずゾクッとしてしまった

その人とは…俺の元カノのソヨンだ

「…消えろ」

『そう簡単には消えないわ、あなたに伝えたいことがあるの』

「今更何を言う事があるんだ」

そう俺が冷たく言い放つと

ソヨンは何を思ったのか

いきなり俺に抱き付いてきた

「おい！放せよ！」

『放さない、私ずっとあなたを想ってたの

私、今でもあなたが好きなの』

呆れるよ

今でも好き？

「ふざけんな、俺はお前のせいで…」

その先の言葉が出なかった

ソヨンの唇が重ねられていたから…

その時だった

俺の後ろから、誰かが走り去っていく音が聞こえた

俺は強引に唇を放し、ソヨンから離れた

「…俺はお前を一生許さねぇから」

唇を拭き、俺はその場から去った

また俺の目の前に人が立った

Aさんと仲の良い確かユラって名前の…

『あんたって本当に最低ね』

そう言われた瞬間、左の頬に鋭い痛みを感じた