娘に…**ミイナの場合**

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半分寝そうになりながら

ボソボソ話すA



「私の中には
二人の私が居て」

「うん」

「甘えたくて、頼りたくて
泣きたくて、苦しくて
助けて欲しくて
どうして良いのか解らなくて
さまよい続けてる私と」

「うん」


知ってる
たまに見せるお前の顔


「一人で大丈夫だって
誰にも甘えずに、いつも笑顔で頑張る私」

「うん」

「本当の私はさ
強く無い方の私…

だけど、お母さんで居たいの
お母さんしたいの

だから、いつも笑ってたいし
甘えたく無いの」

「…うん」

「だから…困るの」

「うん？」

「ヨンウナと居ると…
甘えちゃうから…困る

お母さんなのに…恋しちゃいそうで
困る

甘え切ってしまいそうで…
困るの」

「うん…」

「だけど…離れられないの
困るの」



酔った時や、こんな時にしか…
出せねぇ
本音？か？



「なら…
甘えたいだけ甘えりゃいい
頼りたいだけ…頼れよ

俺はいつだって受け止めるから」

「ダメ…だよ

ヨンウナには…絶対に幸せに
なって欲しいから」

「なるぜ？」

「なってね？」

「なろうな？」

「なって？

若くて可愛い奥さんと
ヨンウナにそっくりの子供と…」

「別に…それだけが幸せじゃねぇ
だろ？」

「けど…」

「俺の子供がいれば…
出来れば…
良いな

って思わなくはねぇ

けど

別に居なくても良い

ミナが居てAが居て
それで十分幸せで

そこに、もう一人いりゃぁ …
まぁ…」



ヒヤっとする胸元
泣いて…るのか？



「まぁ…良いな
とは思うけど

ミナと、お前が居れば
十分幸せなんだよ

本当は、毎日でも一緒にいたい
ソンミナみてぇに
自分の家に置いときてぇ

だけど…
お前は嫌だろ？

お母さん…してたいだろ？

だから、こうやってたまにで良いから
お前らの時間分けてくれ


いつか、本物になるまでは
ゴッコで良いから
楽しい事みんなでしような


で、たまにで良いから
女のAも…見せてくれよな


どのお前も…受け止めるから

まだ、俺も半端だけど
待ってて欲しい

俺は…いつまでも待つから」









どこまで聞いてた？(笑)


一世一代の告白の最中に寝るとか(笑)
ヤッパリお前は…


おもしれぇな(笑)



俺も…
ジウのこときちっと片付けてから
ってことだな(笑)



あぁ俺らしくもなく真面目に語ったてぇのに
ばかみてぇ(笑)


お前の記憶の片隅に…
残ってりゃ良いけどな(笑)


いや、残しとけよ？

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