娘に…**ミイナの場合**

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ちょっと…早く付き過ぎた？かな？

でも…後から行くより待ってた方が良い気がして


「りり？今日はねぇ、りりのお友達も来るんだって
ミイナちゃん
日本人だからね？」

「え？お友達？
仲良くできるかな(笑)」


キラキラした瞳で何か考えてるりり



それにしてもヨンウナ、よくこんな所知ってたね
ヨンウナの事だから、もっと居酒屋とかの個室(笑)
なんて考えてたのに

一軒家を改装した全部が個室のレストラン
レストランなのに
椅子じゃ無くてペタンって座れるっていう所も
子供連れには嬉しい所よね
騒がしくも無いし



窓際に立って外を眺めてると

ん？
あれ…ヨンウナ？


子供を片手に抱えるみたいに抱っこして
もう片方の手は女の人を引っ張る様に歩いてる
カバンまで腕に引っ掛けて(笑)
なんだろうあれ(笑)


休日のお父さん


そんな言葉がぴったりで
なんだか頬が緩んじゃう


そろそろ…来るんだね
わぁ…なんか私の方が緊張して来ちゃった







「A？
おーい、聞いてんのか？」

「…………ん？」

「だから(笑)今日の晩飯の時
会って欲しい人が居るんだって」

「え？やだ」

「はぁ？！
メンバーじゃねぇよ

俺の知り合いのヌナ
日本人でミイナ位の子供が居るんだけど
あんまこっちで知り合いいないから

Aもだろ？
気も合いそうだし
会ってみろよ」

「うん…」


あれだろ？
以外と人に会うの苦手だもんなお前


「俺がいるから、な？
ヌナも良い人だよ

ミイナだって友達こっちに欲しいだろ？」



って言葉に渋々頷いたA
ミイナの為って言うと頑張るもんな(笑)

人当たりの良いお前だから
そんなAだから
ヌナ、紹介するんだぞ？






ホテルに荷物を置いてレストランに向かう車の中
やけに静かにしてるA

緊張してんだろ(笑)

駐車場に車を止めて
ミイナを抱き上げて
片手を出すと
始めて、素直に手が重なって
あいつからギュって握って来て

ちょっと驚いた

何度も手を握ったとは有るけど
ただ俺が握ってるだけで
Aから握り返されたことは…
無かったから


大丈夫だ


なんて、言葉で言うより
その手を優しく握り返して
何度も親指で手を撫でてたんだ


ゆっくり振り返ると
いつだって


どうしたの？って顔で微笑むAに
今日は

心配すんな


って笑顔を向けて頷くと
ちょっと安心したみたいに笑い返してくれた


ばぁか、ちっとは頼れっていってんだろ？
Aのくせに(笑)

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