儚く散る彗星ガール【オリオンの刻印】 (ページ2)

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プロローグページ2

「憐は本当にいい子ねぇ～」

「またテスト100点だったのか！？凄いぞ～！」

麗華「……ママ、パパ、私ね…幼稚園で描いた絵が賞を取ったの…！」

私がそう言うと、長い沈黙が続く。

「はぁ……賞なんて、憐はいつもいつも取ってるわよ」

「そんな醜い顔で俺たちの前に現れるな」

麗華「………ごめんなさい」

私のことも褒めてよ……。

憐「麗華……ごめん…」

麗華「やだやだ！！お兄ちゃんまで置いて行かないでぇっ！」

お兄ちゃん……！お兄ちゃんまで離れていっちゃうの……！？

「もしもし麗華ちゃん…！貴方のお父さんとお母さんが事故に……！！」

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麗華「あっ！ママとパパがお寝んねしてる！」

ママとパパがお花が沢山入った箱で眠ってるから、近づこうとすると親戚の人たちに止められた。

「ごめんね…ごめんね……！ダメなのよ……！！」

麗華「うっ……うあああああああああっ！！！

ママァーーー！パパァーーー！！」

ママとパパまで私を1人にしないでよ…ッ！

麗華「…………1人ぼっちって寂しいなぁ…」

私にあるのは、一生豪遊しても使い切れない程の大金に、色んな宝石や、バッグにアクセサリー。

お兄ちゃん……お兄ちゃんに会いたい……！！

「お前の兄……いや、憐様はオリオンのトップだ」

「憐様に会いたいなら、オリオンの使徒となるか、裏でオリオンを支えるか選べ」

麗華「えっ……！？！？」

嘘だ嘘だ嘘だ……！！！

お兄ちゃんが……そんな訳…！！

…………私はどちらも嫌だ。

私に……もう家族なんていないんだ…！

自慢だった長い髪の毛の邪魔だから切ろう…。

人ともなるべく関わらないようにしよう…。

自分を偽れ、制御しろ、僕は強くならないと……！

「'本当にそれでいいの？,_____」

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麗華「あ“あ“あ“あ“あ“ぁぁぁっ！？！？」

悲鳴をあげながら、麗華はベッドから飛び起きた。

麗華「はぁ…はぁ……また…この夢……」