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【嘘つきな君/J-HOPE】 ページ8
「もうすぐ自由になれるから。」
君は俺に一度も弱い部分を見せなかった。
学校の屋上、青い空を見上げてきれいに笑っていた君を俺はただ何の疑いも持たずに愛していた。
――君は、嘘つきだ。
「え?」
君の嘘に気づいたのは、雲一つない空に小さく太陽が昇った日。
「ヒョン、ちょっといいですか」と、気づいたのは俺じゃなくてジミンだった。
「何かヒョンに隠してることとかあるんじゃないですか。」
「なんでお前がわかるの?」
「…見ちゃって。階段のところでAさんが殴られてたの。」
「Aが?」
「ヒョンに、言えないのかなって、思って。」
申し訳なさそうに話すジミンの顔に。
あいつの笑った顔を思い出す。
ああ、そうか無理してたんだね。
弱さを見せようとしない君が、精いっぱいに隠し通そうとした嘘。
「――っ、ごめん、ジミンちょっと行ってくる、」
守らなきゃいけない。
強がりで、嘘つきな君を。
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作者名：ユル | 作成日時：2018年10月19日 18時
