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【罪と君】 ページ22

 
 
「お前のヌナ、大丈夫なの?」



そう聞いてきたのは、珍しくユンギヒョンで。
ユンギヒョンの顔を見れば、「前に言ってたろ」と小さく言った。



「ヌナは、強いから。俺には話してくれない。」

「そ。だったらお前から助けてやれよ」


「俺から?」

「言い出せない強がりは、ただ壊れるぞ」



そうかもしれない。

遠くで俺も気づいていたのかもしれないと思う。
ヌナはたぶんもう、限界なんだと。



俺の為にごはんを作ってくれるヌナ。
俺の帰りを待ってくれているヌナ。

俺にとってヌナはたった一人のヌナで、誰よりも大切だ。




 
「――…ごめん、ちょっと今日は帰る。」





 

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作者名:ユル | 作成日時:2018年10月19日 18時

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