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【空へ還る君】 ページ3
もう二度と、目を覚ますことのない君を。
この白い世界の中で僕はぼんやりと視界に映す。
「今日も空はきれいだよ。」
青い空は、病室に温かい日差しを運んでくる。
心配するだろうか。
この陽のせいで僕の涙はより一層目立っているのだから。
なんで僕は君だったんだろう。
君と出会って君を愛して、君と離れられなかったんだろう。
全部、わかってるんだ。
僕の生きる意味の中に君が存在したこと。
君がいたから、僕がいた。
君は「別れよう」とは言わなかった。
僕と離れることを考えた君がその言葉を言えなかったのは、心の中で君も僕を必要としてくれたってことだ。
君は、ここで終わってしまったけど。
君と僕の愛の形がこれ以上続くことはないけれど。
それでも僕は。
君を今たしかにここで愛しているよ。
end.
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作者名:ユル | 作成日時:2018年10月19日 18時