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【求める君】 ページ19
『忘れないで』
Aを忘れる。
そんなこと、僕にできるわけないじゃないか。
君はいつも笑ってすべてで僕を愛していると言っていた。
僕も君をいつもで全力で愛していた。
僕には君が必要なんだ。
君を忘れられたらどれだけいいか。
君を求める僕と、僕を求める君。
お互いが傷つくとわかっていながら、離れられなかった僕たち。
「ごめん、A」
君を傷つけたくないけれど。
君を傷つけることになるかもしれない。
それでも、僕は君を求めてしまうから君のいない世界はひどく冷たくて灰色がかかって見える。
「君を求める僕を、許してほしい」
カチっと音のなるライターに君からの手紙をかざした。
燃えてかけていく。
「また逢えたら、また僕を愛して」
沈んでいく意識の中で。
君へと、手を伸ばした。
.end.
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作者名:ユル | 作成日時:2018年10月19日 18時