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【繰り返す君/RM】 ページ12
「じゃあね」
朝が来るたび、彼女は独り部屋を出ていく。
繰り返す毎日の中で君は決して俺のところへ留まろうとはしてくれない。
何度も元に戻る俺たちの関係。
付き合っているわけでもない、ただ隣に居るだけ。
俺だけが馬鹿みたいに、彼女を想っているだけだ。
――はぁ、とため息をつく。
広いベッドの上で一人、だれもいない隣に手を伸ばす。
抱くわけでも、触れるわけでもない。
限られた、朝までの長く短い時間の中で、
俺はどれだけ彼女に尽くせばいいのだろうか。
俺はどれだけ、彼女の幸せを願い続ければこの関係が楽になるのだろうか。
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作者名:ユル | 作成日時:2018年10月19日 18時