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SCside



あの二人は人から奪い 手に入ったモノは捨てていく。
そうやって上に登りつめたのだ。


自分も使った手を否定するのは悲しいが、正直好きじゃない。






俺らを含め知っている限りでは13人が同じようなやり口で出世している。実力だけでは上がれない、この汚い世の中他にも沢山いるだろう。



その中で純粋な彼女に惹かれたんだ。なんの目的もなく俺と話す女の子、上司の愚痴や、思い出話。 俺とは違う。








危険じゃない、純粋な恋









そうだ、美容院とドレス予約取らないと。

電話をかけると3コール程で出た。







「ミョンホや〜、ドレス俺好みのやつってあったりする? え? 夜中に馬鹿じゃないのって 。やー、俺ひょんだよ? ㅎ」



"そんなこと知ってますよ、ドレスと靴とアクセあればいいですよね。例の方ピアスあいてますか?"






話が早くて助かるな、さすがうちのミョンホ。

彼はファッションデザイナー兼モデルをやっている。
ほんとはTHE8って芸名なんだけど、明日のパーティーにも参加予定だ。






「うん、あいてるよ。元彼に振られた時に意地であけたってㅎ」

"ひょんから聞いてる限り大人しそうだったけど、そうでも無いみたいですねㅋㅋㅋ ジュニひょんには俺から伝えておきます。どうせ電話繋がらないでしょうし"

「助かるよ、ありがと。とりあえず、明日の19時位にそっち行くよ。」





ジュンフィ、別名ジュンはヘアスタイリスト兼モデル。ミョンホが楽しそうでモデルを始めたらしい。
電話が繋がらなそうなのは、彼がスマホ依存症の癖に通知を切っているからだ。小説を読んだり、ゲームの邪魔だそうで。






"にしても、どんな方なのか楽しみです。明日やっとお会いできるんですから。噂のヌナ"

そうだ、13人の中に彼らも居るんだ。油断はできない。


話を逸らさなくては、

「そういえば、ブソクスンは来れるの? 最近忙しいみたいだけど。」

ブソクスンとは、13人のうちの3人がアイドルという形で活躍しているグループ名
正直お笑い要素の方が多かったりする。





"来れるらしいですよ、特にスングァナがうるさかったですㅎ
たのしみにしていることは同じだと思いますよ。僕は明日の準備があるので。また明日、19時にお待ちしております。"


そういうと切られてしまった。







彼女を誘ったことを少し後悔しているけど、思い出を作るには、彼女に男だと意識してもらうには絶好の機会。





君が夢中にしたんだよ。

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作者名:いちかみんみん | 作成日時:2021年10月25日 12時

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