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WZ「帰り送ろうか？」
A「いいんですか？」
WZ「一人にさせるなってハニヒョンに言われてるし」
A「ああ…私も一人で出歩くなって言われました…」
この森は、夜になると憩いの場所以外では異様なまでに静かだ。
静かな所は苦手だから、誰かがいてくれるのは有り難い。
A「普段なら、ハニ迎えに来るんですけどね。今日は来ないのかな…」
WZ「天界に用事とか？」
A「それもあるかも」
WZ「まあとりあえず、行こっか」
／
A「何か出そうなんですけど！」
WZ「大丈夫だって。アレが来ても俺が守るから」
A「また大きくなります？」
WZ「そこ？」
A「だってかっこよかったから…」
すると後ろの方から、カサカサと音がした。
やばい。
恐怖で全身が震える。
WZ「大丈夫だ、俺がいる」
二人して、警戒して何かが出てくるのを待ち構える。
MH「おお、二人ともいたの？」
A「えっ？」
出てきたのは、ハオさんだった。
WZ「驚かすなよ…アレかと思ったじゃん…」
MH「ごめんごめん(笑)丁度小鳥たちと集まってて、その帰りなんだ」
ハオさんと小鳥の親和性。
物凄く可愛いと思ってしまった。
MH「あー、カエルのお世話もしないとだ」
A「カエル？」
MH「うん。最近相棒になったんだ」
人間であれば「ペット」とか「飼い始めた」とか言うのに対し、
「相棒」と表現するのは少しグッときた。
いやでも、それだけじゃないよね。
WZ「んじゃそのカエルさんお世話してあげて。すっかり日が暮れちゃったから」
MH「そうだね。じゃ！またね」
そう言ってハオさんはふわふわと飛んで、帰って行った。
A「相棒、ね」
WZ「どうした？」
A「いや、私なら飼ったって言うかもしれないなって」
WZ「"新しい家族"って言う人間もいるよね」
A「あ、いるね！」
その後は、他愛もない話で盛り上がった。
ウジさん、本当はよく笑うんだなあ。
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作者名：らん | 作成日時：2021年9月28日 23時
