94 ページ44
SC「お、決まった？」
A「はい」
SC「じゃあ、Aちゃんの答えを聞かせて欲しいな」
現実に帰るかどうか。
その答え。
もちろん私は…
A「現実に、帰ることにします」
クプスさんは微笑みを浮かべ、私の頭を撫でてくれた。
SC「本当に偉いね、Aちゃんは」
A「いや…それほどでも…」
SC「何か理由はあるの？」
A「絵を描く為に生きていきたいっていうのと…あと…」
SC「あと…？」
A「…ハニと一緒に、生きていきたいから…です」
SC「……」
A「……」
SC「……」
A「……？」
いや何だよ、この沈黙。
めちゃくちゃ変な空気流れてんじゃん！
ねえ何か言って！クプスさん！
SC「Aちゃんとハニ、付き合ったの？」
A「は？！」
何言ってんの国王陛下…。
SC「あ、違うの？」
A「別に付き合うって言ってないじゃないですか」
SC「まあ、まあ、その話は先ず置いとくわ」
自分から話題振っといて？！
まあいいけど。
SC「とりあえず、現実に帰る方法を教えるね」
A「お願いします」
SC「スングァンに乗せてもらうこと」
A「…え？」
SC「あいつは、迷い込んで来た人間を現実に帰す役割を担ってる。彼がちゃんと、帰してくれるよ」
スングァンさん…
人に崇められなくなったことに対して悲しんでたのに。
凄い役割担ってるじゃん…。
素晴らしすぎるよ…。
でも私は、帰る前に一つ、やりたいことがあった。
A「でもクプスさん、一つ…出来てないことがあるんです」
SC「出来てないこと？」
A「…皆とご飯、まだ出来てないでしょ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らん | 作成日時：2021年9月28日 23時
