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A「新しい環境…？」
JH「別に、"耐える"ことが美学じゃないって俺は思うんだけど。逃げることも、手段の一つではあるし」
A「逃げることも、いいことなのかな」
JH「俺はそう思うね。逃げるは恥だが役に立つって言うじゃん。あ、ことわざの方ね？」
A「凄いね、ハニそんな言葉知ってるんだ」
JH「なあ、なめてる？」
A「その喧嘩腰やめよ？ごめんって」
そう言って、二人で笑い合う。
でもやっぱり、ハニの不良なところが出てる。
JH「俺なんて、家出して暫く帰ってないからな」
A「うわ…凄い度胸してるね…」
JH「嫌すぎて逃げたんだ。クソつまらん家庭にいるより、友達の家にいた方が余程楽しいって」
A「親が心配とかは？」
JH「するかよ。何の音沙汰もねえわ」
これはもう、私が口出し出来ることじゃないな。
ハニがグレてしまったのも分からなくはないけど、
誰かの親のことをボロクソ言うのは、
私には到底出来ない。
JH「でも、生きる意味は見つけた気がするんだ」
A「おー、いいことじゃん」
JH「A、お前だよ。お前が俺の生きる意味だよ」
A「……は？？？？」
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作者名：らん | 作成日時：2021年9月28日 23時
