83 ページ33
A「私の人生を、絵で彩る？」
WN「絵を描くのが好きなAちゃんなら、きっとそれで人生を歩むことが出来るかなって。はは、でもちょっとお節介だよね。ごめんね」
好きなことをして生きていけば、
人生どうにかなっていくものなのかな。
きっと、良いことだけではないかもしれないけど。
WN「でも、人生って何が起こるか分からないからね。どこかのタイミングでまた違う何かを好きになるかもしれないし」
A「ウォヌさん、もしかして昔人間でした？」
WN「かもしれないね？」
A「ふふっ(笑)」
真面目な話をすれば、彼は色んな人間と深く関わってきたかららしいけど。
色んな人間から色んな話を聞いて、それぞれがそれぞれ違う人生を歩んでいる。
ウォヌさんはそこで、人間に興味を抱き始めたのだとか。
WN「Aちゃんには、無限の可能性が秘められてるはずだよ。俺はそう信じてる」
何故こうも、彼の言葉は物凄く優しいのか。
"死"を司る神に生きて欲しいと言われるのも、変な感じはするけど
でも心が少し軽くなるのは、間違いなかった。
A「あの、ちょっと馬鹿なこと聞いてもいいですか？」
WN「どうぞ？」
A「ウォヌさんの脚も"骨"なんですか？」
WN「見てみる？」
彼は履いていた黒いブーツを脱いで、脚を見せてくれた。
なるほど、"骨"だった。
何故かもう何も怖くない。
WN「なーんだ、怖がるかと思ったのに」
A「初めて会った時手見せてくれたじゃないですか」
WN「あれだけでもう怖くなくなったの？」
A「…多分？」
WN「いや、違うな」
A「え？」
WN「それはさ…俺だから、じゃないの？」
何だこれ。
何でこんなに胸がときめいてるの。
待て待て、何も言い返せない。
どうした私。
WN「なーんてね」
A「この死神…意地悪だ…」
WN「どこが(笑)」
でもウォヌさんのお陰で、
死神に対する悪いイメージが払拭されたのは
言うまでもない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らん | 作成日時：2021年9月28日 23時
