おいしいって笑うキミが好き / Fischer's <Mt> (ページ7)

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『じゃあイカ飯とお浸し、あとはダーマくんのリクエストで茶碗蒸しを作ります』

dama「よっしゃきた」

『というかちゃんと蒸し器と器があることに驚いた･･･』

masai「ちゃんと買いましたよ、ええ」

本当に準備がいいからすごいよね、彼。
まあそれは置いといて下準備に取り掛かる。

魁が相変わらず手伝ってくれるから彼にはほうれん草をゆがいてもらうことにした

その間に私はイカの臓器、ゲソ、嘴、目を取り除く作業に入る
墨袋を潰さない方に取り出して一旦洗う。
その中に炊いてもらった米(醤油･ごま油･だしの素で軽く味付けたモノ)と
刻んだゲソ、更に1cm角に切った角餅も中に入れ込んだ

motoki「もち米じゃないんだ」

『もち米だと準備に時間かかっちゃうからね～これ楽だよ』

勿論白米だけでも十分なんだけどね
あいた部分を竹串で止め、砂糖･醤油･酒･水を合わせた鍋を火にかけて湧いてきた頃合でイカを投入。
蓋をしてあとは待つだけ。

その間に卵を溶いてだし汁と合わせ茶こしで漉す
サッとゆがいた三ツ葉、カニカマ、かまぼこを用意して丁寧に茶碗へ入れていく
慎重に、泡が立たないよう地を入れる作業がこれまた大変だ

motoki「蒸し器OKだよ」

『ありがと～』

なんとかして蒸し器に移して１０分程様子を見よう

お浸しの方は既に完成していた。

『流石っすわ』

motoki「どーも」

イカ飯と茶碗蒸しの様子は私が見るとして、あとは暇だ
皆は待ってる間スマブラをしているようで隣の部屋から叫び声や歓声が聞こえてくる

『魁もスマブラしてきたら?』

motoki「うーん、あとで行くよ」

『こっち後暇だよ?』

motoki「もう少し２人でいたいんだけどな～」

ちょっとすねた表情
ああ、買い物行く時も割とすぐダーマくんが合流したからすぐ手を離しちゃったんだっけ
そういえば２人きりってのも数日ぶりか。今朝も朝一緒に食べてないもんね

案外可愛らしいところあるんだよな。本当にうちの幼馴染は、いやうちの彼氏は可愛い。

motoki「俺ら以外との初コラボどうだった?」

『楽しかったよ。今度２人で遊びにおいでって』

motoki「やった。お菓子持っていこうか」

『そうだね』

菓子折りと猫ちゃんへのお土産でおもちゃとかいいね、なんて会話
こんな会話だけでも幸せだなと思う

あの夫婦のように一緒に暮らしてペットもいたら、幸せすぎて死ぬのかな私

まあこれは彼に内緒なんだけど

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