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▼雲泥の差 ページ10

<ねえこれ酵母菌の匂いがする・・・>


『どっからその情報仕入れてくるんだかね〜』



PCで先日上がった動画を見ながら私は晩ご飯の用意を進めていた

今日は撮影ではなくプライベートで遊んでいるらしいから晩ご飯までには来るとのこと。
本当に仲良しだな。私には今は魁とお店の人しかいないから羨ましい

さて、そろそろ昆布を引き上げようか
そして鰹節を大量に入れ火を強め煮立たせる。
鰹節をザルと布巾で濾してから塩・酒・薄口醤油ですまし汁を作り火を止めた

昨日作っておいた焼売を冷凍庫から取り出して蒸し器にセットした
先に蒸しておいて後でまたレンチンすればいいしね


あと30分くらいで着くよ

A了解



そろそろメレンゲの準備をしよう
卵黄と卵白を丁寧に分けて、卵黄は真空パックに土佐醤油と共に入れて冷蔵庫へ
卵白はそのまま泡立てる


『本当はハンドミキサー使えばいいんだけど、この達成感がいいんだよね』


持ち上がるくらいまでしっかりしたメレンゲができたら塩をひとつまみ加えてさらに混ぜる
しばらくすると、逆さまにしても落ないくらいしっかりしたメレンゲの完成。

時計を見れば、既に20分は経過していた
急いで麺の準備をしなければ!


本当は麺も手打ちにしたかったけれど、流石に時間がないのでインスタントで
湯は予め沸かしておいたからそこに麺をぶっこむだけ
解れてきたら湯切りをし、

そのまま大ジョッキへとぶっ込んだ


溢れないようにすまし汁をいれ、その上にメレンゲを飾る



『おー・・・ビールラーメンだ‥』



感動してる場合ではない
急いで小皿にメンマ、なると、ほうれん草を盛る
焼売も皿に分けてレンジで再度温め直す



『ふー・・・間に合った』



予定時刻1分前だ
そしてその数分後、鍵が開いた



motoki「え、めっちゃいい匂いすんだけど」

『お疲れ様。ご飯できてるよ』



いつも通り手を洗ってからリビングにやって来る彼
そしてテーブルを見て驚愕の表情



motoki「ビールラーメンだ・・・」

『私の想像で作ったビールラーメンだよ』

motoki「うわぁ・・・この間のとは比べ物にならねぇ」



いただきます!
2人分の声が響き、麺を勢いよく啜った



motoki「美味しい!!」

『案外いけるね』

motoki「写真とっとけばよかった」

『メレンゲ足せばいけんじゃん?』



写真をグループに貼ったらしく、食事中ずっと彼のスマホは通知で煩かった

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:Z1GSY x他1人 | 作成日時:2019年6月28日 20時

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