いっぱい食べるキミが好き / Fischer's <Mt> (ページ40)

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▼何気ない日ページ40

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初顔出しで、先日の注意勧告と共に事務所に所属することになったという報告も兼ねて収録を行った
そのままトントン拍子で契約手続きを行って晴れて私はUUUMクリエイターとなったわけで。

あれから目まぐるしく日々は過ぎていって気づけばもう桜も散ってきていた。

motoki「今日夕方から事務所だよね?」

『うん。だからランチ終わったらそのまま行く予定』

motoki「俺らも今日事務所で取材あるから一緒に行く?」

『えっ行きたい。けど車乗れる?』

motoki「ダーマとザカオが現地集合だから乗れるよ」

『じゃあ乗せてもらおうかな。シルク君に連絡したらいい?』

motoki「俺伝えとくよ」

『ありがとう。はい、朝ごはんできたよ～』

今日は炊きたてのごはん、お味噌汁、鮭の塩焼きにだし巻き卵とほうれん草のお浸し。
ちょっと凝った朝ごはんもいいけどこういうシンプルな方が朝はいいと思う

いただきます、と２人分の声が重なる
やっぱこれがいいな。誰かと食べると美味しさが何倍にもなるから。

いや、誰かじゃないな

きっとそれは、彼だから･･･なんてそんな事ないか

motoki「は～･･･染みるわ～･･･」

『お味噌汁っていいよね』

motoki「毎日飲みたい」

『ほぼ毎日飲んでるじゃん』

motoki「それはそうだけどさ、うん･･･あ～やっぱ玉子うめぇ･･･」

吃驚した
毎日飲みたい、なんてプロポーズじゃんやめてよ
魁に限ってそんなことはないんだろうけど

motoki「卵焼きってなんで黄色しかないんだろうね」

『え、何気に入らないの』

motoki「他の色あっても良くない?」

『あーまぁ、確かに?』

motoki「今度セカンダリ用にやろうかな」

『いいんじゃない?作ったら食べさせてね』

motoki「やるときはAも来てよ」

『はいはい』

同じ事務所になってからは魁から動画への誘いが断然増えた
元からこそこそしてるわけでもないけど、堂々としてても同じ事務所なんでって言えるし
ちゃんと動画でも説明したからね。態々卒アルの写真見せて。あれ必要あったのか‥?

まあいっか
皿に視線を移せば、先ほどまであった卵焼きが１つ減っていた

『ねえ魁』

目の前では嬉しそうにもぐもぐさせている彼

『盗んだでしょ』

motoki「ぼーっとしてんのが悪いんだよ～」

『もー･･･いいけどさあ』

こんな何気ないやり取りが愛しいから、許してあげよう
けれど此奴の顔がちょっと気に入らないから残った鮭を盗ってやった

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