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side----> Motoki


今日は朝から撮影やら会議やらて忙しかったから疲れたなあ。

今日一日Aには会えないだろうな、それは寂しいけど仕方ないなんて思っていた
でも・・・

まさか最後の最後でメンバーとチューするなんて思いもしなかったよね
頬とはいえ流石に、うん。
長年一緒にいるわけだし、よりにもよって高校まで一緒だったから正直恥ずかしさと気持ち悪さがね


おかげで飯食いに行ってもあまり喉を通らない感覚
酒もいつもより進まず結局1杯で満足してしまった



解散して足早に向かうは俺の家・・・の横、Aの家。
ここ最近ずっと顔を合わせない日なんてなかったし、挙句メンバーとキスだし
もうそれはめちゃくちゃ会いたかった。


家について、慣れた手つきで鍵を開ける
リビングにはいなかったからきっと編集部屋だろうか
そう思って部屋のドアを開けると



motoki「・・・A?」



近づいて様子を伺うとどうやら動画の書き出し中に寝てしまったようだ
屈んで顔を覗き込む。
やっぱり、可愛い顔をしているな。こんなにまつげ長かったっけ?なんて

・・・そして黒い感情が自分の中で渦巻くのを感じる


なんでシルクと一緒に料理してるの?
苦手なんじゃないの?
連絡先も交換して、仲良さそうにしちゃってさあ、なんでよ


でもこの感情を君にぶつけたらきっといなくなってしまいそうで怖い


ずっと眺めていると、もぞもぞと動き始めて
起きたかと思えばふにゃふにゃと寝言を呟いてまた眠る


嗚呼、俺の幼馴染はこんなにも可愛いなんて


垂れたセミロングをひと束掬ってみた



・・・



流石に、髪にキスを落とせるほどキザな男ではない



気恥ずかしくなって逃げるようにキッチンへ来た



motoki「・・・水飲も」



戸棚に手をかけると、キキーと物凄い音が響く
立て付け悪すぎだよなこれ。今度買ってあげようかな〜なんて考えていると


『おかーさーん・・・?』



まぶたをこすりながら来るもんだから可愛すぎて可笑しくなりそう




motoki「あ、起きた」



『っ魁!?えっなんでいるの』




俺の顔を見るなりすぐスイッチを入れて座るよう促す
正直ぺけとのキスの感覚が少々残ってる口をどうにかしたくて、口直しになるものをお願いしてしまった


慣れた手つきでもやしを茹でその横で調味料を合わせている




嗚呼、



口直しは君とのキスがいいのに、

なんて言える関係ならどれほどよかったか。



.


.

▼無邪気な君→←▼口直し



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:Z1GSY x他1人 | 作成日時:2019年6月28日 20時

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