８ 朝練 ページ10
「じゃあ、お先にー」
私は、バーンを待たず食堂を後にした。
〜〜〜〜〜〜翌朝
「ソチス、おはよう」
「おはよ。ねむー」
朝６時
私とソチスはジャージ姿で、軽くお日さま園の周りを何周か走ることにした。
今日の朝は、日中より幾分か涼しくて、朝のにおいを胸いっぱい吸い込みたくなる素敵な朝だ。
「あれ、ソチス、コロナ？」
「おはよう、グラン」
ソチスが明るい声で言った。
声をかけて来たのは、グラン。
さっきから一人で練習していたみたい。
タオルで額の汗を拭いながら、私たちに手を振っている。
私もグランにひらひらと手を振った。
「ふたりそろって練習？」
「うん。今から走ってくる。ね、コロナ」
「そうなの。グランも頑張ってね」
「ああ。気をつけて」
「わかってるよー！」
「ソチスのことは私にお任せなさい」
大げさに胸を張る私に、グランも苦笑しつつ、
「うん、頼んだ。ソチスがまたこけて泣き出さないように」
「泣き虫だからねー、ソチスは。
でも大丈夫。私がついてるから」
「え、なにそれ二人ともひどい…。
どれだけ昔の話してるの！」
すねた表情のソチスを引っ張って、
じゃあまたー、とグランと別れた後。
門の近くで二人目に遭遇した。
「あれ、おはよー！」
「おはよ、レーゼ！」
「おはよう」
ソチス、私があいさつをかえすと、レーゼは朝からいつも通りの笑顔で、
「珍しいね。朝練？」
「うん、そう。レーゼもかー。他には誰がいるんだろうね？」
ソチスの疑問に、レーゼが教えてくれたことによると、
さっき会ったグラン、レーゼと、
あと、昔から早起きだったデザーム
昔から朝に弱かった(のになぜか)バーン
ストイックというか、負けず嫌いなところのあるガゼル
「あとたまにウルビダも見かけるな」
「ほんと？ウルビダも」
「今日は見てないけどね」
「そっかあ…」
レーゼとソチスのやりとりを聞きながら、
私は少しだけ心臓がひやりとした。
あの日____ウルビダにサッカーが好きかと聞かれた日____以来、
私たちはなんとなくぎくしゃくしていた。
最近、全然話してないな。
あいさつぐらいなら普通にしてるけど、
二人で話すことがめっきりなくなった。
私の気のせいかな。
あの日のことで、
私が勝手に萎縮してるのかな。
「コロナ、行こ！」
「あ、うん！」
レーゼと別れ、私たちは門を出た。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
