７ たくらみ ページ9
「なんの話だ？」
「ああ、バーン。別に、たいした話じゃないけど」
同じく、夕食を食べ終わったらしいバーンが、食器を片付けに来ていた。
「ふーん」
「……気になるの？」
「…別に？ ______なんとなく聞いただけだ」
なんだその「別に？」の言い方は……！
しかも、あからさまに期待はずれって顔してる！
なんかむかつく……。
よーし、こんな時はバーンをからかってストレス発散だ！
「あのね、さっきソチスが私に頼み事をしてきたんだけど」
「へえ」
無関心を装いながらも、バーンはけっこう食いついてる……。
あの子のことになると、バーンは昔から一途だったからな。
「それだけよ」
「っ……。話の内容は言わねぇのかよ！」
「えー、それはちょっと ……言えないな」
バーンの反応が期待通り過ぎてにやにや笑いが止められない私を見て、バーンは更に肩をいからせる。
「はぁ？！」
「今、バーンに言うのは…ちょっとアレかな」
「アレってなんだよ？」
「アレは…やっぱりアレのことよね〜」
「なんだよ、言うなら最後まで言えよな！」
そう、アレ……朝練の話はバーンにはまだ秘密。
バーン、ああ見えて地味に真面目なとこあるし、ずっと前から一人で朝練しているらしい。
さて、明日の朝、急にソチスが現れたときのバーンの反応が楽しみだな〜。
ひとり、心の中で人の悪い笑みを浮かべていると、バーンから冷たい視線を送られたけど、そんなの気にしない気にしない！
明日の朝が楽しみだな〜。
なんだか、久しぶりにワクワクしている自分をいさめつつも、
やっぱり、楽しいなー。
みんなと、普通の会話をするのは。
「ねえ、バーン」
あんなサッカー、好き？
呼びかけたけど、
私の声が小さかったせいか、
________バーンには届かなかったみたいだ。
「またなんか企んでるなら、やめろよ」
「なに、そんなに信用されてないの？ 別にイタズラなんてしないし」
「しただろうが！ 過去に何回も！」
「大丈夫。今回は逆に嬉しいことだと思うよ」
「………ほんとに信用できねー」
「そっか。まあ、私的にもあまり期待しないでおいて欲しいしね」
完璧に油断してる時にソチスが現れた方が、きっと驚くよね。
「こういう時のお前に期待なんて、これっぽっちもしてねー」
私はバーンに背を向け、歩き出しながら言った。
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
