33 面倒ごとも ページ36
「ネッパー、でも、よく考えてみてよ？
他チームの選手といざこざを起こしたなんて、チーム上あまりいいことではないのは、分かるよね？」
「……まあ、」
「____プロミネンスはバーン様にかかっている、いい意味でも、悪い意味でも。
プロミネンスの一員である以上、本当にバーン様のことを思うなら……、そしてジェネシスのこと見据えるなら、もっと言動は慎んだほうがいい」
隣に座るネッパーの顔つきが、さっきまでのそれとは違いだんだん苦しげなものに変わっていく。
つい数十秒前までの空気が一気にこの空間から吐き出されたような感じ。
いや、なにか重苦しいものが私たちの周りにたちこめる様な。
なんとも言えない間のあと、私が先に口を開いた。
「……キミって本当にバーン様リスペクトだよね」
「なんだよ。別にっ」
むすっと不本意そうにネッパーが言う。
そんなこと言ったって、ネッパー……、
私がバーン様の名前を出したとたん顔色変えてしゅんとしちゃってたくせに。
素直じゃないな〜。
「いや、別になんでもいいんだけど。少しでも反省してくれたんならそれで」
「コロナ、なんか最近少し変わらなかったか？」
「え、そう？
____って、そんなこと言ってなんかごまかそうとでも思ったの？ えっ、いや〜、私を欺こうなんて、キミには百年早いというか〜笑」
「……むかつく」
ネッパーの呟きはしれーっと聞き流す。
「分かりきったことだとは思うけど、他のチームを見返す方法はただひとつ____、ジェネシスになるしかない。
そのために、やっぱり、プロミネンスがみんな団結して、みんなで強くなるしかないと思うの」
ネッパーは、顔をしかめて聞いている。
「そんなの、言われなくても……っ」
「まあ、もう少しだけ聞いて。＿＿一人でパンを10個食べるのと、十人で食べるのでは、違うでしょ」
「あたりまえだ」
「さらに、メロンパンが好きな人はメロンパン、あんぱんが好きな人は、あんぱんを食べれば、もっと早く食べられるでしょ」
「____何が言いたいんだ？」
「ひとりで突っ張ろうとせず、みんながそれぞれのいいところを活かしましょうよってこと」
「…………」
「簡単なことだよ」
ふと、壁から赤い髪が見えた気がした。
「考えてみてね、ネッパー」
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
