27 アイスは誰のもの ページ29
お日さま園の門を、私はのんびりと抜けていく。
あー、とんだ災難だった。
まさかあんな状況で、バーンに会うなんて。
不審に思われなきゃいいんだけど……。
いや、もちろん、なにか疚しいことをしてたわけじゃなけど、
あんな油断しきってた時にいきなり来られたら、さすがの私もダメだな。
なんてついてない……。
玄関で脱いだ靴を、靴箱にしまおうとした、その時____
「コロナ？」
「えっ、……ガゼル？」
「こんな時間にとは、感心できないね」
そこには、練習あとらしくタオルを手に持ったガゼルが立っていた。
「たたの散歩だよ。そんなに遠くへは行ってないし」
「そうか____。ああ、それならコロナ、どこかで奴を見かけなかったか？」
「奴って……バーンのことでしょ。名前で呼んであげたらいいのに」
「あんなの、それで十分だ」
「はいはい」
私は内心、いつまでも変わらないなーと思いながら、苦笑して答えた。
「バーンなら、途中で会ったよ。どうしたの？」
「バーンは私のアイスを買いに行ってるんだ」
「ああ、なるほど、あれね」
「そういうこと」
あれ、とはどういうことかというと、
バーンとガゼルは昔から、
じゃんけんで負けたほうが買ったほうになにかおごる、
というゲーム(いや、本人たちはすごく大真面目なんだけど)をたまにしている。
今回はバーンが負けたんだな。
この前はガゼルが負けてたけど。
二人の勝敗は五分五分っていうところかな。
「私が会った時には、まだアイスらしきものは持ってなかったから……、たぶん今頃お店でアイスを選んでるくらいじゃないかな〜」
「そうか。じゃあ先に風呂に入るか」
「いいねーお風呂上がりのアイス。私も食べたいな」
「…………」
「……わかってるよ、ガゼル。君のアイスはとらないって」
「ああ、それならいい」
「じゃ、私もお風呂に行こうかな」
あー、今日も疲れたな。
てか、ガゼルはやっぱケチだなー、アイスに関しては。
まあ、それは置いといて、
お風呂に入ってさっぱりして寝よ。
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
