16 心配 ページ18
「…………ずいぶん懐かしい夢見ちゃったな」
時系列もばらばらで、まるでつながりが見えない夢。
朝、ベッドから起き上がると、なんだか頭はすっきりとして冴えていた。
でも、心はもやもやしたままだ。
お父さん…………どうしちゃったんだろう。
今まで堪えていた想いが溢れ出る。
なんで…？ お父さん、どうしてそんな計画を？
あの恐ろしい石を使って、みんなにサッカーさせるの？
私がどうなったっていい。
でも、私にはあのエイリア石が、ただ人間の能力を向上させるだけのものとは思えない。
薬に例えるなら、なにか、副作用のようなものが出たっておかしくない。
……そう思うと、心配でしょうがなかった。
そう、このときはまだ
私たちはお父さんの計画の全てを知らされていなかった____。
〜〜〜〜〜〜
コンコン、というノックの音に、はーいと答えると、デザームが部屋に入って来た。
まだ私、パジャマで布団に潜り込んでるんだけど……、まあ、デザーム兄さんだしいっか。←
「気分はどうだ？」
「うん、もうよくなったみたい。頭も……うん、痛くなくなってる！」
「そうか、よかった。朝食も食べれるか？」
「うん、ばっちり食べられるよ。お腹がすきすぎて気分悪いくらい。起きられそうだから、私もみんなと食堂に行く」
「わかった。でも無理はするなよ。せめて今日まではおとなしくして、サッカーも禁止だ」
「ええー」
「残念そうな顔するな」
デザームが気づかってくれてるのは分かるけど、
「でも、もうすぐ試験だよ？」
とたんに、デザームの顔がくもった。
私に怪我をさせてしまって、それで私が試験のとき悪い結果になってしまったら……
優しくて、いつも自分の妹みたいに私の世話をやいてくれていたデザームは、きっと気に病むだろうな。
「……それは、私が悪かった。あとで練習に付き合うから____」
「今日から！」
目でおねがいおねがいと訴える。
「はぁ………」
やがて根負けしたデザームは、
今日は軽い運動だけだ、と言い残して部屋を出て行った。
in食堂
「おはよう」
着替えをすまして、ソチスと一緒に食堂に行くと、
私を見たみんなは心配してくれた。
「コロナ、具合はもういいの？」
みんなが心配してくれていたことを知って、くすぐったいような、嬉しいような、申し訳ないような気持ちになった。
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
