９ ちゅーりっぷのくせに ページ11
軽く走った後、お日さま園に戻ってきた私たちは、三人目に遭遇した。
「あ、ガゼル！おはよー！」
「____っソチス？！おっ…」
「おはよう」
「…コロナもおはよう」
ソチスの時と、私の時とのテンションが
明らかに違う……違いすぎるだろ。
まあ、それもしょうがない。
「私たち、今日から朝練始めることにしたんだ。よろしく」
ガゼルはなんとか冷静さを取り戻したらしい。
ソチスがにこっと笑いながら言っても、
「ああ」
と、いつも通り冷静に返事をした。
あ、そうそう。なんだかんだできちんと言ってなかったけど、
ソチスはモテる。
そう、ソチスはモテる。
※大事なことなので２回言いました。
本人は無自覚なので、天然たらしだ。←
たぶん、お日さま園のみんなのことは
家族だとしか思ってないんじゃないかな。
彼らは本当に気の毒だな…。
それはさておき。
そういえば、まだバーンに会ってない。
あ、あとデザームにも。
「コロナ、ボール取りに行ってくる」
「え、ああ、それなら私が行く。ソチスはここで待ってて」
「あ、ちょっとコロナ！」
私は、言い終わるより早くかけだし、
ボールがしまってある倉庫へと向かった。
ん…？
あ………あれって………………
「あ？コロナ？」
「バーン…………おはよう…………」
「ん。ねみいのか？」
「いや？…いたって普通だけど…」
なんと____倉庫の中には、同じくボールを取りに来たらしいバーンがいた。
ちょっとこれは計算外だ……。
あー、こんなことなら、あの時ソチスに一人でボール取りに行かせればよかった……。
バーンの驚いた顔が目に浮かぶ。
あからさまに気落ちしている私を見て、
バーンはにんまりと笑った。
「朝練、ソチスとしてんだろ」
「え、なんで知ってるの？」
その時、よっぽど私のまぬけ面がおかしかったのか、バーンに鼻で笑われた。
むかつく…ちゅーりっぷに笑われた。←
「だから、なんで知ってるの？」
いらだちをこめてそう言うと、バーンは、
「あいつに聞いたんだよ」
「あいつ？ああ、グランのこと？」
「ああ」
私はあからさまに気落ちした様子で、ぼそりと呟く。
「なんだ、………つまんない」
「さっきぼそっとつまんないって言わなかったか？」
「べつに。それより私はソチスを待たせてるから」
私はさっとボールを一つ取り、くるっと踵を返した。
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阿津(プロフ) - †びた†さん» あたたかいお言葉、ありがとうございます！力が出そうです。これからも更新は遅いと思いますが、頑張って仕上げていきます。 (2017年3月7日 23時) (
レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
†びた† - ゆっくり自分のペースでやっていただいておkですよ｡待ってます! (2016年8月6日 15時) (レス) id: eb2164e30c (このIDを非表示/違反報告)
阿津(プロフ) - ルミナさん» 遅くなってしまってすみません。わわー、コメントなどなど嬉しいです！ありがとうございます(･∀･*) (2014年11月28日 22時) (レス) id: cf0739512b (このIDを非表示/違反報告)
ルミナ(プロフ) - 設定が好きです。なんか、面白い設定だな〜っと よければ私の小説も^^ (2014年11月14日 0時) (レス) id: 96405fb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿津 | 作成日時：2014年6月17日 21時
