ワンダー・ワールドｰ2ｰ《blooming out of season》 (ページ3)

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strange.02 ページ3

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家の中...
「姉ちゃん、もう勉強飽きたんだけど…」

ｸﾛｰﾊﾞｰの国住民:レオン

青色の癖っ毛と緑の瞳、白シャツと茶色のズボンというシンプルな服装に身を包む少年がいた。

そして｢姉ちゃん｣と呼ばれた、少しレオンより背の高い少女は言った。

「わがまま言わないの。だってレオン、私の手伝いばっかりでサボってたでしょ？」

「うっ…！」

「バレバレだよー？ふふっ」

同じくこの家に住む少女、ミオン。

緑の緩くふわふわとしたｾﾐﾛﾝｸﾞﾍｱｰに蒼い瞳。その蒼い瞳には伏し目がちのせいか睫毛が垂れている。

二人は姉弟である。
幼い頃からずっと森の奥…にあるこの家で生活をして来た。
穏やかな雰囲気が流れる中に、ふと声が響く。

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「へえ、いいところじゃないか」

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声に気付いたら彼らは後ろを思いきり振り返った、が…
その声の主はどうやら不意をつき後ろに佇んでいた。

「やぁ、ｸﾛｰﾊﾞｰの住民、だよね」

「お前、どこから…っ！」

「あ、そうか」

いきなり現れた彼に戸惑いを隠せないミオンと彼女を守るように仁王立ちするレオン。そんな二人をみて彼は薄く笑う。

「安心してよ、話を聞きに来ただけだろう？」

「…話？」

こくっ、とうなずくとｳﾞｧｲｵﾚｯﾄは近くにあった玉――――否、透明な"水晶玉"を指二本で軽くもって見せた。

それに気付いた彼女はあっ…と声を出す。

「占ってほしい」

「へっ…？」

「世界の正体を、ね」

またもや口を三日月のように尖らせる彼にレオンが言いはなつ。

「そんなこと…なんでですか…」

「…世界が滅びを迎えるかもしれないからね」

「滅び…？」

「そう」

そう、彼女の占いはｸﾛｰﾊﾞｰの国にも留まらず他の国やアルカナまでもに人気の占いなのだが…

最近では少し複雑な表情を浮かべた。

それは"当たってしまう"から。

未来が分かってしまうから。

言われた彼女は小さく口を開いた―――