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心拍数 ページ7

『あの〜スンチョル先輩?』


「どした?」


『マジでどいてもらってもいいすか?』


「無理」


『いやこっちが無理!!』


「しーっ!A静かに」


『なんで私が怒られてんの…』




図書室で本を探している私の背後に、大男が近づいたと思ったら壁ドンみたいに、逃げ道を塞がれてる状況だ


その大男は、引退した陸上部の一つ先輩であるチェスンチョル


まあ私が本棚を向いてることくらいが不幸中の幸い?みたいな



「なんで逃げんの?」



背中越しに話しかけられる



『一体何なんです?肘でお腹一突きされたいんですか』


「それは遠慮しとく。最近、俺見つけたら逃げてるよな?」


『逃げたくもなるでしょ』


「まさかこないだのあれで怒ってんの?」


『知りません』


「仕方ないだろ、普通に怪我してたんだから」


『だからって抱える必要ありました?肩貸すとかで十分だったのに』


「あんな大勢の前で転けたのは恥ずかしかったろ」


『転けたのはまだマシです。転けた後のせいで、それ以来姫って言われるこっちの身にもなってください』


「お姫様抱っこされてたから、そのあだ名つけられたのか

可愛いじゃん」


『可愛くない、意味わかんない

だいたい先輩、こんなところで油売ってていんですか?受験生が』


「俺は指定校推薦だから余裕」



それを聞いて、思わず手が出てしまった

体制が崩れた先輩と距離をとる



「うおッ…まじで肘で攻撃しやがった」


『それ他の人にも言いました?』


「さすがに言うかよ

てか、Aこそ部活は?」


『今日雨なんで、トレーニングだけで終わりました』


「それで勉強ね。持ってるのは参考書?」


まずい、これを見せたら多分からかわれてしまう

先輩が行くという大学の過去問集でなんなら同じ学部だ

とにかく必死に言い訳を考える



「見してよ」


『いや、ちょっと困りますそれは』


「なんで」


『なんででも』


「ふーん……よっと、」


『あっ!!』

心拍数_2→←隣にいる理由 __2



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作者名:ミルクティー信者 | 作成日時:2021年4月14日 16時

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