検索窓
今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:9,600 hit

伝えたい __3 ページ17

ライブが終わって家に帰っても、あの姿がどうしても忘れられなくて


なんとなく"SEVENTEEN ウジ"と検索をかけてみる



"SEVENTEEN ウジ
ボーカルチーム
本名: イ・ジフン"




『イジフン…ジフン、ジフ…』



どこかで聞いたことのある名前…





「A!」


『ジフくん』


「ジフ、ン!!」


『ジフくん』


「"………"」


『どうしたの?』


「ううん」




突然、そんな場面が頭に浮かんだ



「"大丈夫?"」


『痛い…』


「"泣くな"」



優しく頭を撫でられる



『ごめんね』


「ごめん、"ちがう"」


『え?』


「고마워」


『コマオ?』


「あり、がとう。コマウォ」


『コマウォ』


「ん…」



言葉自体は通じてなかったはずなのに、幼かったからか不思議と会話が成り立っていたのを思い出す





それが気がかりで
家に帰って話を聞いてみた



『お母さん、私が幼稚園くらいのとき、韓国の人泊まりに来たことあった?』



「韓国人?あぁ、あの時のことかしら

お母さんの友達の家族よ、そういえば昔来たわね」


『イジフンとかいう子いた?』


「あら、あなたフルネーム知ってたの?
ジフくん、ジフくん呼んでたのに」



『その子って、今何してる?』



『あんまり連絡取ってないけど…

そうだ、ジフンちゃんはアイドルってきいたわよ。それがどうかしたの?」



『そうなんだ、ありがとう』



本当にウジさんがあの時のジフンくんなのかもしれない

そしたら彼とあの男の子が重なったのも理解がいく




『ちょっと散歩してくる』




近所の海に向かった



さすがにこんな寒い2月に海に来る人は居なさそう




ザザァァァァ



イヤホンから流れる曲と、波の音が耳まで届く


なんだか心地が良くて、浜辺に転がっていた大きな流木にもたれ目を閉じる



〜♪

뻔하디뻔한 이 말을 내가 이제서야 꺼내보지만
ありふれたこの言葉を僕が今さら口に出してみるけど

〜♪




「"이쁘다…"」



イヤホンはしてないはずの右から、声が聴こえる



振り返れば、離れた場所に黒いコートにマスクをつけた男性が海に向かって携帯を構えていた




『ウジさん…?』



なんとなくそんな気がした




だけどそんな声は届くはずもなく、男性は私にも気づかず立ち去ろうとする

伝えたい __4→←伝えたい __2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , 短編
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミルクティー信者 | 作成日時:2021年4月14日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。