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「なーに考えてんの。」
「えっ、なんでもないよ?」
「じゃあそんな下向かないで?今日のA、すっげぇかわいいよ。……あはは、顔真っ赤。」

そう言いながら海くんは繋いでない方の手で私の頬を撫でる。穴があったら入りたいくらい、自分の頬が熱くなっているのがわかる。


「予定変更して、家でゆっくりしていい?」
「うん、いいよ。…わ、私の家くる?」
「いいの?じゃあおじゃましようかな〜」

私の心を察してくれたのか、優しい声で言ってくれる。だからちょっとくらい、背伸びしてもいいよね?海くんがうちに来るのはいつぶりだろう。なんだかんだですごく久しぶりな気がする。それなりに部屋も片付けていたはずだし、きっと大丈夫だろう。




「おじゃましまーす」
「どうぞ〜ちょっとちらかっててごめんね」
「んーん、全然。」

ソファに座って待っていてもらい飲み物を用意して海くんのもとへ行く。後ろから来た私に気づいたのか振り返りニッコリと笑った。海くんの隣に座るとすかさず私の肩にもたれかかってくる。いつもは真面目でしっかり者の海くんだけど、こうやって私に甘えてくれるところが本当にかっこいいけど可愛いと思う。

「Aの家ってなんかすごい落ち着くんだよね〜。眠くなるというか。」
「眠くなっちゃうの?ふふ、なんでだろうね」

そのままテレビをぼーっと見ていると海くんの手がするりと伸びてきて海くんの方を向かされた。鼻と鼻が当たりそうなくらい近い距離でじーっと見つめられる。最初はよくわからなくて海くんの瞳を見つめていたけどだんだん恥ずかしくなってきて思わず目をそらしてしまう。そうするとすくい上げるようにキスをされた。

「どっ、どうしたの?」
「あはは、Aまた顔真っ赤だよ。心臓もすごい、バクバクしてるし。」
「だってそれは……」

言い終わらないうちに海くんにすっぽりと抱きしめられてしまう。なんだか余裕がある海くんが羨ましくて思わず海くんの首元に顔をうずめた。そうすると頭を優しく撫でてくれる。

「Aかわいー。今日の服、どうしたの?」
「店員さんがすごい勧めてくれたから…買ってみた」
「そうなんだ、その店員さんに感謝だな。かわいいし、脱がせがいもある。」
「ひゃっ……!こら、おじさんみたいだよ海くん。」

あまりにも自然にするっと洋服の中に海くんが手を入れてくるから洋服の上から海くんの手を軽く叩く。

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設定タグ:超特急 , 短編   
作品ジャンル:恋愛
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なるせ(プロフ) - すけさん» ありがとうございます(;;)励みになります! (2018年10月4日 22時) (レス) id: a45752a8c7 (このIDを非表示/違反報告)
すけ - 全部面白いです!! 更新待ってます!! (2018年10月3日 21時) (レス) id: 315a3c6654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なるせ | 作成日時:2018年8月25日 5時

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