akol

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｢ただいま。｣
｢あれ、こーちゃんおかえり。早かったね。｣
｢早く撮影終わってん。｣
｢そっかそっか、もうすぐご飯できるよ｣
｢撮影長かったから腹減ったわぁ〜｣
｢はいはい、待っててね〜｣

そう言うと視線を手元のフライパンに落とすA。箸やコップを用意しているとできたよ〜、と料理を運んできてくれる。

｢｢いただきます｣｣
｢はぁやっぱうまいわぁ〜｣
｢ふふ、それはよかったです｣
｢撮影終わったからな、もう俺は食うで｣

そう言うと目を丸くしてガマンしてたの？と聞いてくる。あれ、言っとらんかったかな。

｢まぁ、撮影やったしな…｣
｢……なぁんだ、そっかあ。撮影お疲れ様｣

そう言うとどこか嬉しそうに笑うA。なんでそんなに嬉しそうなのか分からんままおかわりいる？と聞かれたので今日は久しぶりに頷いた。




Aが飯を全然食わんくなった俺を心配して元気がなくなっていたことを知るのはまだ後の話。

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