百五匹目 ページ15
…はやく、助けてあげたかった。
どうしてもっと早くに気付いてあげられなかったのだろうと後悔する。
あの子の一番傍にいたのは私なのに。
きっと、ずっと助けて欲しかったはずなのに。
速「……」
殺「速水さん。そんなに思い詰めてはいけません。
過去ばかりを嘆いていると本当に大切なものを見失ってしまいますよ？」
速「ころ…せんせー…」
殺「はい。後悔する、反省することも大切ですが、今すべきことではありませんね？
ここは敵のアジトです。
ちゃんと警戒しないと助けられるものも助けられなくなってしまいますよ？」
殺せんせーにそう言われて少し気が楽になった…気がする。
私の今すべきことはAを助けること。
そのあとのことはそのあと考える。
？『…やっぱり来ちゃったんだね』
皆「!?」
聞き覚えのある声。
だけと声に温度はない。
淡々と台本を読んでいるのを聞いている気分。
助けたかった…救いたかった、大切な友達の声。
速「A…」
貴『仕方ないなぁ。マスターは殺せって言ってたし殺さないとね』
どうして、そんなことを言うのだろうか。
声を聞いて安心してしまったのか、反応が少し遅れてしまう。
吹「凛香ちゃんっ！！！」
速「…っ!?A!!」
ｸﾞｻｯ…
…目を瞑って、痛みに耐えようとした。
だけど一向に痛みは訪れない。
薄く目を開く。
するとそこには…
殺「Aさん…意識が…!?」
貴『くっ…[私]の意識があるうちに…』
短剣の形をした紅月(Aの刀の名前ね)が私を守るように差し出されたAの腕に深々と刺さっている。
右目は未だに紅いが、左目は黄色の目になっている。
殺「……Aさん。
言いたいことは口に出さないと伝わりませんよ？」
貴『！！』
殺「ここにいるのは守られるばかりの弱い人ではありません。
守り、救う力を持った、貴女の友達ですよ？
そんな彼等に貴方は何を望みますか？」
貴『……お願い…。
私を、
…
……
………
………………助けて』
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ato - めっちゃ続き気になります！！凛香ちゃんともっと百合ってくださi、、(｡>人<) (2018年8月14日 7時) (
レス) id: 00051923cf (このIDを非表示/違反報告)
赤林檎 - めっちゃ続き気になります！！！面白すぎて一人で含み笑いしてた(´･ω･`) (2018年2月12日 16時) (レス) id: f633f323c8 (このIDを非表示/違反報告)
wolf(プロフ) - 水香さん» ありがとう！この先が難産なんだよね…頑張るよ！ (2016年10月5日 17時) (レス) id: a93ff7ebad (このIDを非表示/違反報告)
水香(プロフ) - 続きが気になる〜！！どうなる〜！！ (2016年9月19日 7時) (レス) id: 14675e7528 (このIDを非表示/違反報告)
wolf(プロフ) - マラカスさん» そ、そうですよね… (2016年8月21日 8時) (レス) id: a93ff7ebad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wolf | 作者ホームページ：
作成日時：2016年8月4日 19時
