狼少女の手懐け方【暗殺教室】

二十一匹目 ページ24

[放課後、帰り道]

杉「なー、上に乗ってるイチゴくれよ」

カ「ダメ!!おいしいモノは一番最後に食べる派なの!!」

貴『んー、モンブランおいしい！凛香ちゃん、栗いる？』

速「ん、貰う」

貴『はい、あーん♪』ｻｼﾀﾞｼ

速「!? あ、あーん///」ﾊﾟｸｯ

渚+杉+カ+ひ「何、いちゃついてんの!?」

速「///」

ひ「！ ねぇ、あれ」

杉「あ、前原じゃんか。一緒にいんのは確か…C組の土屋果穂。はっはー、相変わらずお盛んだね、彼は」

殺「ほうほう…前原君、駅前で相合い傘…と」

貴『相変わらず生徒のゴシップに目がないね、殺せんせー』

殺「ヌルフフフ、これも先生の務めです。3学期までに生徒全員の恋話をノンフィクション小説で出す予定です。第一章は杉野君の神崎さんへの届かぬ思い。 あ、さっきのAさんと速水さんのもメモしておきました」

杉「…ぬー…出版前に何としても殺さねば」

速「それ、恋話と関係なかったでしょ!?」

渚「じゃあ前原君の章は長くなるね。モテるから、結構しょっちゅう一緒にいる女(ひと)変わってるし」



瀬「あれェ？果穂じゃん、何してんだよ」

土「あっ!!瀬尾君!!生徒会の居残りじゃ…」

瀬「あー、意外と早く終わってさ。ん？そいつ確か…」

土「ち、違うの瀬尾君。そーゆーんじゃなくて…たまたまカサがなくてあっちから、さしてきて」

瀬「今朝持ってたじゃん」

土「が、学校に忘れて…」

前「……あーそゆ事ね。最近あんま電話しても出なかったのも、急にチャリ通学から電車通学に変えたのも。で、新カレが忙しいから俺もキープしとこうと？」

瀬「果穂、おまえ…」

土「ち、違うってそんなんじゃない!!そんなんじゃ………あのね、自分が悪いってわかってるの？努力不足で遠いE組に飛ばされた前原君」

土「それにE組の生徒は椚ヶ丘高校進めないし、遅かれ早かれ私達、接点無くなるじゃん。E組落ちてショックかなと思ってさ、気遣ってハッキリ別れは言わなかったけど言わずとも気づいてほしかったなァー」

瀬「はははは、けどE組の頭じゃわかんないか」

前「…おまえなぁ、自分の事棚にあげて…」

ﾄﾞｶｯ←瀬尾くんに蹴飛ばされる

瀬「わっかんないかなぁ。同じ学校に行かないって事はさ、俺達おまえに何したって後腐れ無いんだぜ？オラ、ちゃんと礼言えよ、果穂に。同じカサ入れてもらったんだからよ」

杉「あいつら…」

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