よん ページ4
side聡
俺はようもすんだし、(?)その教室を出ようとした。
出れなかったのは、俺のシャツの裾を小さく引っ張った佐藤勝利のせい。
「・・・何?」
怖いし、帰りたいしで、つい口調が荒くなる。
「あ、あの・・・帰るの?」
怯えながら俺に問う。
可愛い。
不覚にもドキッとしてしまった自分を、叱咤する。
こいつは吸血鬼で、この顔も人を惑わせるためだけにこんなにも整っているんだ。
自分をなんとか落ち着かせ、佐藤勝利に言う。
「君、吸血鬼なんでしょ?俺、怖いし。また血吸われたらいやだし。」
佐藤勝利はびくっと肩を震わせ、俯いた。
やがて、そっと言う。
「じゃあ、聡の血は吸わないから。この身体だし、血を吸わないことは不可能だけど・・・。聡のことは、ちゃんと守るから。
・・・・だから、時々でいいから、俺に」
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ウルフ(プロフ) - 皆さん、亀更新ですが、更新再開しました。他の作品ともに、宜しくお願いします。 (2018年2月4日 23時) (レス) id: 9bd59788b5 (このIDを非表示/違反報告)
ありり(プロフ) - ありがとうごさいます!全然ゆっくりで良いですよ!! (2018年1月22日 18時) (レス) id: f9cb35d7ea (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ(プロフ) - ありりさん» わかりました!ほかの作品に増して亀更新ですが、暖かい目で見守って下さい。 (2018年1月22日 15時) (レス) id: c751a453ea (このIDを非表示/違反報告)
ありり(プロフ) - この作品好きです!もしよければ続き書いてくれませんか? (2018年1月22日 10時) (レス) id: f9cb35d7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウルフ | 作成日時:2017年12月17日 23時