本日より歌って踊ります# 4【EXO】 (ページ2)

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十人十色のファンページ2

次に来たファンはギョンスペンの女子高生
「学校をサボってきたんです」と誇らしげに言ったからちょっと説教じみたことを言ってしまった
彼女が去ってから、あの年頃は特に大人に対して反抗的になりがちだから気分悪くさせたんじゃないかなと後悔した

ある程度慣れてきたらファンの観察も出来るようになった
若い子ばかりじゃなく親世代の方なんかも来てくれて、幅広い世代に知ってもらえてるんだなとちょっぴり嬉しくなったり。

ファンの反応は十人十色
きゃあーっと見るからに喜んでくれるファンもいれば、反応が薄いファンもいる

中には…たぶん私のアンチだと思われるファンが素通りして帰って行くことなんかもあった
その度にクリスヒョンがこっそり背中を叩き声は出さずとも元気出せよと励ましてくれているのが伝わるから、私も自らネガティブ思考の癖を取り払って前向きに心を持って行った

男性ファンも意外と多かった
やっぱりEXOのカッコ良さは万人共通なのかななんて自惚れてたら最初の挨拶で驚かされる

『ハルちゃん？』
いきなり低い声でそう呼ばれ驚いて顔を上げると、同い年かちょっと上かぐらいの男の人が緊張した面持ちで私を見ていた

「びっくりしました！そんな風に呼ばれたのは初めてです」
『ぼっ、僕ら男ファンの間では“ハルちゃん”呼びが定番でして』
「そうなんですね、覚えときます」

笑ってみせたけど内心はたまったもんじゃない
親しみを感じてそう呼んでくれてるのだろうけど、“ちゃん”付けなんて心臓に悪いや
でもその男の人が言ってたように、確かに男性ファンはみんな私のことをハルちゃんと呼んだ

KS「俺がクリちゃんて呼ばれるのは変だけどお前だと妙にしっくり来るな」
ちゃっかり隣で聞いてたらしい
「あんまり嬉しくないですね」
KS「例の女顔コンプレックスか」

コンプレックスじゃなくて事実だからとは口が裂けても言えない
ヒョンはからかうつもりで私をハルちゃんと呼んでみたけど、なぜかぞわっとした

KS「…なぁ……俺が“ハルちゃん”ていうの気持ち悪くないか？」
「それ今僕も思いました」

ぷくくっと二人で笑い合う
そんな様子を見ていたファンに「意外と仲良いんですね」と言われた
いつもは立ち位置とか離れてるからそっちから見たら珍しいのかもしれない