本日より歌って踊ります【EXO】 (ページ41)

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楽しそう？ページ41

部屋移動のために荷物の整理から始めることになったのだが、私は整理する荷物がないから皿洗いをすることにした
スポンジで食器を洗って積む度にカチャカチャと音が鳴る
５分経っても、まだまだ食器はたくさん

なんでこんなに時間がかかるんだろ
今まではすぐ終わ…
ああ、２人分だけだったからか
１２人ともなるとその６倍はかかるわけだ

はぁ、気が遠い…
そう思いながら今度は鍋を洗い始める

『僕も手伝うよ』
振り返ると腕をまくったギョンスがいた
「ギョンスはもう終わったの？」
GS「僕は整理するほどの荷物はないからね」
「そっか」
GS「うん…」

はい、会話終了。

ん？私ってこんなにコミュ力なかったっけ？
それともギョンスが口下手なだけ？
でも昨日はけっこう話してたんだけどな
とりあえず何か喋んないと

GS「ふふ…w」
「！」
ギョンスがいきなり笑った

「どうしたのギョンス？思い出し笑い？」
GS「いや…さっき何回か声かけたんだけど、全く振り向かないからさ。面白くて我慢してたけどダメだったww」
「うそ！ごめん、全然気づかなかった。え、なんで気づかなかったんだろ」

もしかして、皿洗いすぎて気づかぬ内に悟り開いてたとか？

GS「鼻歌歌ってたからじゃない？」
「僕鼻歌なんか歌ってた？」
GS「うん。なんか楽しそうだったよ」
楽しそう？
人数多すぎて嫌だなって思ってたはずなんだけど

GS「何て曲？聞いたことない」
「無意識すぎて覚えてないや。どんな感じのやつだった？」
GS「んーとね確かこんなんだったかな」
ギョンスがふんふんふーん♪と軽く鼻歌してみせる
それだけでも歌が上手いことは充分わかった
今度生歌を聴かせてもらおうと思いながら曲名を必死に思い出す

何だっけ？
お母さんがよく歌ってたやつなんだよ
いつもはすぐに曲名言えるのにド忘れしたなぁ
うーんと…

GS「ハル、もしかして忘れちゃったの？」
「うん実は。ごめんね」
GS「いいよ。今度分かったら教えて。
さ、こっち早く片づけちゃお。次は掃除しなきゃいけないし」
「え、まだ何かあるの！？」
GS「昨日何にもやんなかったからね。その分たーくさんあるよ」
「はぁ…」

私が楽しそうなだなんてありえないよやっぱり