本日より歌って踊ります【EXO】 (ページ35)

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暗い部屋ページ35

用を足して出てきたら、２人がコソコソ何か話してた
邪魔しちゃいけないなと思って、静かに扉を閉めるけど少し音が鳴ってしまった
勢いよく振り返った２人

JD「ハル出てたの！？」
「邪魔してすみません」
BH「や、いいんだけどさ。今の話聞いてた？」

今の話？
扉を静かに閉めることに集中して全然聞こえなかった
コテンと首を傾げたらベッキョンさんはホッとした表情を見せた
ジョンデさんは奥の部屋を気にかけてるようだ

JD「……えーと、じゃあどうしましょうかねベクさん」
BH「そうですねジョンデさん。
あーと…ハルはさ、92年生まれって言ってたけど、俺らもそうなんだ」
「同い年ですか？」
JD「そう！だからこれからは敬語なしにしよ？あと名前も呼び捨てでいいから」
BH「俺のことはベクって呼んで」
「ジョンデ…に、ベク…？」
JD「うんうん」

BH「でもさ、俺らと同い年ってことはビーグルline有望株じゃない？」
JD「それ俺も思った」

…ビーグルlineて何だ？
尋ねようと思って口を開いたとき、さっきジョンデが見てた部屋の明かりが消えた

「そこの部屋の明かり消えたけど？」
BH「本当だ。準備終わったのかな」
JD「ご案内といきますか。ハル、こっちおいで」
ジョンデに手を繋がれる
あまりにも自然なその行動にこっちは心臓が飛び跳ねてた

BH「ビクってなってどうした？w」
「ん。何でもない」
そうだよね、これぐらいのスキンシップには慣れなきゃ

弟とのスキンシップは多少あったけど、他人の男の子と手を繋ぐなんて小学校のキャンプファイヤー以降全くなかったから免疫がないのだ
やけにうるさい胸に手を置いて落ち着かせる

にしても真っ暗な部屋に入って何をするつもりだろ？
ベクがドアを開けるとジョンデは私の手を離した
目で中に入れと言ってる

促されるまま入ってもやっぱり真っ暗
だけどなぜか食欲をそそられる美味しそうな匂いが充満していて、鼻が勝手にその匂いを吸い込む
私の鼻が確かならこの匂いは…

その瞬間、四方八方からけたたましい銃声みたいな音がした
パンパンパーンッ
「ぎゃっ！」
突然のことに耳を塞いでその場にしゃがみ込む

シーンと静かな部屋
銃声止んだ？

恐る恐る目を開けると灯りが点いている
そして上から声が降ってきた

『『『ハル、おかえり～っ！！！』』』