検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:3,724 hit

処刑4 ページ5

「皆、お腹が空いたじゃろう。ご飯ができたから食べなさい。」

そう言い、お爺さんは料理を運んできてくれた。

どこまで親切な方なのだろうか。

「ありがとうございます!」

皆、それぞれお爺さんにお礼を言い、ご飯を食べ始めた。

「私達も食べよっか!」

「うん、そうだね!」

彼も余程お腹が空いてたのだろう。ソワソワしており、いつにも増して嬉しそうな顔をしていた。

「いただきます!」

そうしてお爺さんの作った料理を口に運んだ。

「美味い!!」

なんだか、優しくて懐かしい味がした。

「美味しいね〜!」

エマも美味しそうに食べていた。

「そう言えば、皆は何で遭難したの?」

私はふと思った疑問を皆に投げかけた。

「私とクリスはね、野生の熊を求めて山に狩りに来たの!」

そうエマは得意げに言った。

や、野生の熊...!?!?

「はっ、俺は行きたくなかったけどな!しょうがなくついていってやったらこの様だ。」

クリスは呆れたように言った。

「何よー!クリスもノリノリだったじゃない!」

「なっ!?ノリノリなんかじゃねーよ!」

なんだかこの2人を見るとホッコリするな〜。

野生の熊狩りは恐ろしいけど。


「サンドラ達は?」

私は黙々と食べているサンドラに話しかけた。

「そ、それは...。」

「私達は山へ遊びに来ましたの!」

モジモジしているサンドラを横にジェシカが答えてくれた。

山で遊ぶ...だと...?

「な、何して遊ぶの?」

私は山での遊びなど全く思い浮かばなかった。

「赤ずきんごっこですわ。」

ジェシカは楽しそうに答えた。

赤ずきんごっこ!?なんだそれ!

「何それ、楽しそう!」

いつの間にかクリスとの言い合いが終わっていたエマが話に入ってきた。

「ふふっ、今度一緒にやりますの...?」

「やりたい!!」

ジェシカとエマは赤ずきんごっこについての話が始まった。

「あ、あの...Aさん達はどうしてここへ...?」

そんな中サンドラが恐る恐る私に話しかけてきた。

「私達は登山しに来たら遭難したの〜。」

「と、登山...ですの...?」

サンドラは訝しげな目でこちらを見てきた。

そんな顔も可愛いな〜!!

「うん!ただただ登山がしたくて!」

サンドラは納得がいかないような顔でこちらを見てきた。

「登山がしたくてってなんだよ。」

クリスは鼻で笑いながら言った。

「まぁクリスには登山の楽しさが分からないよね〜?」

私は煽るようにクリスに言った。

処刑5→←処刑3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とらんぷ | 作成日時:2018年11月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。