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処刑13 ページ14

それから彼とはほとんど会話は無く、テーブルは食事ができる状態になった。

「ご飯できたよー!」

エマがそう言い、食事を運んできた。

「あっ!私も運ぶの手伝う!」

私はエマから食事を受け取り、運ぶのを手伝った。

とても美味しそうだ。


それから運び終わり、ロディ、クリス、そしてリリアンが集まった。

「あっ、そうだ。私、サンドラ達呼んでくるね。」

私はそう言い、サンドラ達の部屋へ向かった。

サンドラが少しでも落ち着いてるなら良いんだけど...。

私はそう思いサンドラ達の部屋のドアをノックする。

「サンドラ、ジェシカー。ご飯出来たけど。」

するとジェシカがドアから顔を覗かせた。

「すぐ行きますの!」

ドアの隙間から見えたサンドラは大分落ち着いた様子で安心した。


それから私とジェシカ達も集まり、皆で食事をした。

『この中に人狼がいる。』

ロディが言っていた言葉を思い出す。

そんな事を考えていると美味しいはずのご飯も美味しく感じられない。

更には今一緒に食べている人の中にお爺さんを殺した人がいると考えると無性に泣きたくなった。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

この中の誰かに明日殺されるかもしれない。

だったら、人狼を処刑しなきゃ。
人狼を殺さなきゃ私が殺される。

私はそう思い周りを見渡した。

皆も同じ事を思っているのだろう。

誰も一言も発さず、真剣な、そして不安そうな顔をしていた。

そんなことを考えていたら、いつの間にか全部食べてしまった。


「ご馳走様でした。」

私はそう言い、食器を片付ける。

それから皆も次々と食べ終え片付け始めた。

これからどうやって、処刑する人を決めるか。

そして私が疑われたらどうしようという考えが頭をよぎる。

クリスとフェイはとりあえず今日処刑される人からは除外されるだろう。

そして、ロディとエマ、リリアンはそれぞれ役職を持っている。

つまり、今日処刑される可能性があるのは私とバニラさんとサンドラ達だ。

バニラさんかサンドラ達か...。

正直、この3人の中に人狼がいるとは考えられない。

本当に人狼なんているのだろうか。



「ふぅ。今日処刑する人を決めないとだね。」

急にロディが口を開いた。

「本当に...この中に人狼が...。」

クリスはそう呟いた。

私もクリスと同じ考えだった。


やっぱり信じられないよね...。

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作者名:とらんぷ | 作成日時:2018年11月5日 23時

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