第29話 ページ31
「そんな事ないです！
きっと剣城だって…」
「ありがとう、
明日は頑張ろうな。
本当の雷門サッカー部を取り戻すんだ。」
優一はそう言うと、
鉄塔広場から立ち去った…
「…私のいる時代……未来の兄様は、
クールで不器用な…今と何も変わらない方です。」
残った咲美は、
昔を思い出すように口を開く。
「！咲美？」
「…ですが、
サッカーへの感情は、誰よりも熱い、
ただのサッカーバカです。」
『咲美、サッカー…、やらないか？』
養子になって初めての日本、
日本で初めてサッカーをしたのは、
意外にも剣城だった。
鎖月とは違い、
そっぽを向いて無愛想に話かける彼…
「楽しそうにボールを蹴って、
照れながら試合の話をして、
無愛想に指導して…、
でも、家族の誰よりも、
その姿は輝いていました。」
「…」
「私は、そんな彼が…
京介兄様が大好きです。」
咲美は自身の思いを口にすると、
松風を残してその場から立ち去る。
…そして夕暮れ時、
咲美は河川敷にある木の上で、
優一を見ていた。
「！来たか！」
優一の視線は、
そっぽを向いている剣城へと向けられた。
「…兄様…」
咲美は微笑んで、
ボールを蹴る2人を見ていた…
「…(やはり、
何も変わってませんね…
サッカーをする時が一番輝いて…
楽しそうに笑っている…)」
“そこに、鎖月(父)と琴聖(母)がいたら…”
その思いが脳内に浮かぶ、
それを消すように頭を振って
また彼らへと視線を向けた…
…そして翌日…
「これが俺の…いや、
俺たち兄弟のアーティファクトだ。
小さい頃、ずっとこのボールで
京介とサッカーをしていたんだ。」
優一の手には古びたサッカーボール。
剣城とサッカーができた彼の顔には、
憂いが消えスッキリしていた。
「…アーティファクト、セット完了です。
ですが、今出発しないと
歴史の改編が出来なくなります。」
「え、それじゃあ…
サッカー部のみんなは…」
現時点で集まっているのは、
松風を含めた神童と西園だけ。
だが、3人を頷き
キャラバンへと乗り込んだ。
「タイムジャンプ5秒前！
4…
3…
2…
1…
ターイムジャーンプ！！」
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スート - ゆきさん» コメありがとうございますっ！(サボって遅れる可能性のありますが←)更新頑張ります！(`・∀・´)b (2017年3月19日 8時) (
レス) id: 585dbff7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 投稿頑張って下さい( ´ω｀) (2017年3月17日 4時) (レス) id: 8244b931e7 (このIDを非表示/違反報告)
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